良品計画、良品計画の子会社で住空間事業部門を担うMUJI HOUSE(東京・豊島)、さらに千葉市と独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)の4者は2022年5月、千葉市にある大規模団地「花見川団地」の地域活性化に取り組む協定を締結。この一環として、良品計画による自動運転バス「GACHA」の走行実験を、国内で初めて行った。地域を結ぶ新たな交通手段として住民のコミュニティーづくりに役立ちそうだ。

花見川団地で走行実験を行っている様子。団地内と周辺の公道を含めたルートを約10分で回った
花見川団地で走行実験を行っている様子。団地内と周辺の公道を含めたルートを約10分で回った

 GACHAは、自動運転の研究開発を行うフィンランド企業 Sensible 4の技術を主体に開発。良品計画は車の内外部のデザインや、自動運転バスが走る未来の地域を創造するためのグランドデザインなどで協力している。単なる移動手段の役割を超え、住民を結び付けて新たな出会いをつくることが地域活性化につながるとして、良品計画はGACHAに期待。2017年からSensible 4とプロジェクトを推進していた。

 花見川団地は京成本線「八千代台駅」の近くにあり、駅から団地までは地元バスで約8分の距離。1968年に入居が始まり、5階建てを中心に約160棟・5700戸以上がある団地で、敷地内には商店やスーパー、公園なども備えている。だが最近は、ほかの多くの団地同様に住民の高齢化といった課題があったという。そこで今回の協定では、地域活性化につなげるため団地外観や屋外広場、商店街区など共用部分の開発に加え、地域のコミュニティーづくりも推進。住民の外出機会を増やすため、団地内外の移動にどこまでGACHAが支援できるかを検証した。

 「団地の住民が高齢化していき、自動車運転免許の返納が増えたり、公共交通機関の維持が困難になったりする中で、団地内外の移動を容易にする新たなモビリティが必要とされていると、協定を結んだ4者は判断した」(良品計画 執行役員営業本部 千葉・会津事業部長の生明弘好氏)

自動運転を意識させない

 走行実験を行ったのは、2022年5月24日~6月2日の昼間の時間帯。団地内と周辺の公道を含めたルートを約10分で周回した。団地内外のつながりを考え、商店街区や集会所の近くのほか、地元バス停なども結んだ。

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