2022年で創立20周年を迎えたアッシュコンセプト(東京・台東)が、20周年を記念してプロダクトを製作した。オリジナルブランド「+d(プラスディー)」のプロダクトに加えて、これまで一緒にものづくりを行ってきた4社のプロダクトを6月から数量限定で販売している。
アッシュコンセプトは、「デザインで社会を元気にする。」という思いの下、2002年からものづくりを行ってきた生活用品のデザイン・開発、プロダクトショップの運営を行う企業。商品を手に取る消費者を元気づけることはもちろん、商品をデザインするデザイナーや、ものづくりに関わる企業、産地や売り場(地域)の活性化にも積極的に取り組んできた。そうしてつくり上げたブランドはこれまでで110ブランド、プロダクトはなんと6000点以上だという。
4社のプロダクトのうち、1つ目はアッシュコンセプトのオリジナルブランド+dの「Animal Rubber Band(アニマルラバーバンド)」の新商品。パスキーデザインの羽根田正憲氏と大橋由三子氏がデザインした。同商品は+dの記念すべき第1号商品でもあり、アッシュコンセプトと同じく22年で生誕20周年。それを記念して、今まではなかった「ヒト」のモチーフを新しく追加した。
2つ目は、香川県東かがわ市の革製品メーカーRuboa(ルボア)と06年につくった革製品のブランド「hmny(エイチエムエヌワイ)」と「CORGA(コルガ)」の特別皮革エディション。同ブランドでは普段は牛革にこだわっているが、今回はシャークやパイソン、エレファントなど、牛以外の動物の皮を使用した。
3つ目は、石川県金沢市で左官業を営む「イスルギ」と08年に立ち上げたプロダクトブランド「soil(ソイル、15年に分社化)」のスペシャルエディション。左官の技術と、左官が扱う伝統的な自然素材「けい藻土」を掛け合わせたプロダクトを中心に販売する。普段は単色のシンプルなデザインが多いが、今回は粉砕したガラスを混ぜ込み、爽やかで美しいテクスチャーを作った。
4つ目は、石川県加賀市で山中漆器の伝統の技術を生かした食器製品を展開する竹中と18年につくったフード・ウエア・ブランド「tak(タック)」から、「KIDS DISH(キッズディッシュ)」のハレの日バージョン。これまでのtakでは、プラスチックの器にウレタン塗装を施す「近代漆器」を中心にした食器を提供していた。今回は、竹中の製造技術の起源でもある「漆塗り」を用いて、これまでとは違う質感のスペシャルエディションを製作した。
キーワードは「Earth-Friendly」
20周年プロダクトに共通したキーワードは、「Earth-Friendly」だ。例えば今回発売したアニマルラバーバンドのヒトを並べると、手旗信号の「Peace」のメッセージになる。
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