調査会社のインテージ(東京・千代田)は、MR(複合現実)やVR(仮想現実)を使った車のデザイン評価システム「バーチャルカークリニック」を2022年3月に発表し、このほど正式な受注を始めた。

MRで表示される車のイメージ画像。白線の四角内に画像を表示し、実際にあるように見える。ダイハツ工業がCGデータなどを提供し、南国アールスタジオがアプリなどの開発を担当している
MRで表示される車のイメージ画像。白線の四角内に画像を表示し、実際にあるように見える。ダイハツ工業がCGデータなどを提供し、南国アールスタジオがアプリなどの開発を担当している
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 バーチャルカークリニックは、一般ユーザーに発売前の車を評価してもらう際に使用するシステム。実物大の車体モデル(クレイモデル)を用いることなく、ゴーグルを通じた画像で大きさやデザイン、質感なども把握できるようにした。ダイハツ工業と南国アールスタジオ(東京・渋谷)が協力している。

 車体モデルを会場に持ち込んで調査する方法と比較し、運搬の手間が省ける。特に海外で調査しようとする場合、輸送時の破損や通関時の日程遅延といったリスクがなく、輸送コストの削減にもつながるという。

 「場所や時間、色やバリエーションの制限を低減し、よりニーズに合った車づくりをサポートできる」(インテージのカスタマー・ビジネス・ドライブ本部 西日本支社 未来共創センター長の濱賢太郎氏)

2つの技術を使い分ける

 デザインの評価内容に応じ、2つの技術を使い分けた。車のサイズやスタイルなどを評価するときはMRを活用。米マイクロソフトのゴーグル「HoloLens 2」を装着すれば、比較対象とする実物の車と画像で表示する評価対象の車を同時に確認できる。

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