2022年のiFデザイン賞をシャープの「光触媒環境衛生ソリューション」が受賞した。「プロダクト部門」の受賞はあったが、今回は革新的なアイデアや実験的なコンセプトを評価する「プロフェッショナルコンセプト部門」での初受賞。背景には同ソリューション担当の事業部門の応募を支えた、デザイン部門の動きがあった。受賞によって海外でのビジネス展開をデザインで後押しするためだ。

応募したプレゼンテーションのトップ画像。光のスペクトルをイメージした淡い偏光色で、光触媒の原料(液体や粉末)を表現
応募したプレゼンテーションのトップ画像。光のスペクトルをイメージした淡い色で、光触媒の原料(液体や粉末)を表現

 応募するために事業部門の社員と協力し、同ソリューションの内容や将来を紹介するプレゼンテーションの資料や動画を作ったのは、シャープ本社に所属して研究・開発や新規事業などを支援しているデザイン部門だ。

 光触媒とは、光が当たると表面に強い酸化力が発生し、接触する有害物質や臭い成分などを酸化分解することで、抗菌や抗ウイルスといった効果を発揮する物質。同ソリューションで利用する光触媒は人の目に見える波長の光(可視光)を活用でき、太陽光や屋内照明のわずかな光でも、優れた分解能力を発揮する点が特徴だ。デザイナーにとってもプロフェッショナルコンセプト部門への挑戦は初めての経験となった。

ビジョンを利用シーンで具体的に示す

 きっかけはデザイン部門からの提案だったという。

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