化学メーカーの日本ゼオンは2022年4月22日、東京都千代田区にある本社オフィスのリニューアルを発表した。30年に向けた同社ビジョン「社会の期待と社員の意欲に応える会社」への取り組みとして、全部門を対象にしたフリーアドレスを採用。柔軟な働き方を推進し、社員の能力を引き出すことが狙い。

日本ゼオンの本社オフィスには約500人が在籍。むき出しの天井は同社のコーポレートカラーのブルーとの相性を考えてイエローを採用。中央のブルーのオブジェは、「大地」を表現した作品。同社の企業理念「大地の永遠と人類の繁栄に貢献する」を4つの壁面アート「地球」「大地」「山」「人類の繁栄」として飾っている。内田洋行の関連会社のパワープレイス(東京・中央)のデザイナーが作成し、いくつかの作品から社員で選定。日ごろから社員が企業理念を感じることができるようにした。オフィス改革プロジェクト名は「Z-HUB」で、人と人をつなぐ拠点(HUB)をつくりたいという思いがあった(写真提供/日本ゼオン、内田洋行)
日本ゼオンの本社オフィスには約500人が在籍。むき出しの天井は同社のコーポレートカラーのブルーとの相性を考えてイエローを採用。中央のブルーのオブジェは、「大地」を表現した作品。同社の企業理念「大地の永遠と人類の繁栄に貢献する」を4つの壁面アート「地球」「大地」「山」「人類の繁栄」として飾っている。内田洋行の関連会社のパワープレイス(東京・中央)のデザイナーが作成し、いくつかの作品から社員で選定。日ごろから社員が企業理念を感じることができるようにした。オフィス改革プロジェクト名は「Z-HUB」で、人と人をつなぐ拠点(HUB)をつくりたいという思いがあった(写真提供/日本ゼオン、内田洋行)

 日本ゼオンは今回のリニューアルを「個々の強みを発揮できる“舞台”を全員で創る」と表現。新たな価値創造への舞台として本社オフィスを位置付けた。

 新オフィスの愛称は「Z-SQÜARE」で、「日本ゼオンの広場」を意味する。さまざまな人々が出会い歓談し、リフレッシュやイベントを通じて対話を重ねる、といった広場にしたいという思いを込めた。オフィスを執務をするだけの場所ではなく、協働・共創のコミュニケーションや教育を実施する場所にして、同社が目指す既存事業を「磨き上げる」や新規事業を「探索する」の実現につなげる。

新オフィスの愛称を社内公募で「Z-SQÜARE(ジースクエア)」とした。「まずやってみよう」「つながろう」「磨き上げよう」という中期経営計画に掲げた日本ゼオンの「大切にすること」を実現する「広場」の意味(写真提供/日本ゼオン、内田洋行)
新オフィスの愛称を社内公募で「Z-SQÜARE(ジースクエア)」とした。「まずやってみよう」「つながろう」「磨き上げよう」という中期経営計画に掲げた日本ゼオンの「大切にすること」を実現する「広場」の意味(写真提供/日本ゼオン、内田洋行)

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