“ネイチャーアクアリウム界のアップル”といわれるADA(アクアデザインアマノ)が、ガラスケースとLEDの光で行う植物栽培「パルダリウム」のポップアップショップ「ADA LAB」を東京・銀座にオープンした。新潟に本社があり、卸のみで実店舗を持たない同社が今、耳慣れないパルダリウムのポップアップショップを銀座に出す狙いは、女性層の拡大だという。
新潟県を拠点に展開する水草育成器具の製造販売会社「アクアデザインアマノ」(ADA、新潟市)が、東急プラザ銀座5階にポップアップショップ「ADA LAB」をオープンした。期間は2022年4月22日から8月28日まで。
ADAが銀座に出店した理由は、パルダリウムの楽しみ方を広く知ってもらうことだという。
室内で育てるインドアグリーンは光合成のための日照が必要なので、どうしても置ける場所が窓辺などに限られる。だがパルダリウムはLED(発光ダイオード)の光で育てることができるので、電源がある場所ならどこにでも気軽に置け、照明やアート感覚でグリーンを飾ることができる。またガラスの蓋をしているため水分が逃げず、水やりも週に1回程度でよく、一般的な観葉植物よりも手がかからない。
購入から植え方まで、ワンストップで完結
店内は大きく、3つのスペースに分かれている。「ケースギャラリー」では、好みのサイズやデザインのガラスケースを選べる。
店舗中央の「グリーンハウス」には、パルダリウムに適した植物をはじめ、水草やエアプランツなど、多種多様な植物がそろっている。そして「セッティングラボ」では、選んだガラスケースの中に植物をレイアウトするためのレクチャーを専門スタッフから受けられる。つまり初心者が手ぶらで入店しても、ワンストップでパルダリウムに必要なアイテムを購入でき、育て方も習得できる仕組みになっている。
なぜADAがパルダリウムなのか
ADAといえば、水景クリエーターとして世界中のアクアリストからも高い評価を得ている天野尚氏(故人)が創業した会社。天野氏が2001年にスタートさせた「IAPLC(世界水草レイアウトコンテスト)」は、現在では参加国数 60カ国以上、応募作品2000を超える、唯一無二の世界規模の水草レイアウトのコンテストとなっている。
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