近い将来の本格的なデータ活用を視野に入れて、2020年からデータドリブン施策を次々に打ち出してきたJR西日本が、これまで蓄積してきたデータ分析関連の知見について外部販売に乗り出した。手始めに22年3月に東京ビッグサイトで開催された展示会「第4回ものづくりAI/IoT展」に、鉄道業界以外の展示会として初めて出展。5つのソリューションを売り出し始めている。

「第4回ものづくりAI/IoT展」で展示した、外販を始めたソリューションの1つ「監視カメラ画像のAI(人工知能)解析・検知サービス」のデモ画面
「第4回ものづくりAI/IoT展」で展示した、外販を始めたソリューションの1つ「監視カメラ画像のAI(人工知能)解析・検知サービス」のデモ画面

 JR西日本が外部販売を始めた5つのソリューションとは、(1)監視カメラ画像のAI(人工知能)解析・検知サービス、(2)AI画像解析による検品作業自動化サービス、(3)機械故障予測AIシステム、(4)振動解析・画像解析による設備管理サービス、(5)人やものの移動データの分析・可視化サービスである。

 監視カメラ画像のAI解析・検知サービスとは、監視カメラにAIエンジンを搭載し、あらかじめ設定していた事象をカメラが撮影・検知したらリアルタイムで知らせるサービスだ。具体的には、座り込む、倒れる、(指定エリアに)侵入するといった事象を設定できる。「実際に駅ナカで、泥酔者や倒れ込む人、車椅子を利用する人、白杖(はくじょう)を持って歩く人など、さまざまな人の動きを大量にデータとして蓄積・分析しているところに強みがある」(JR西日本デジタルソリューション本部データアナリティクス課長の宮崎祐丞氏)という。銀行系セキュリティーシステムで実績のあるクマヒラ(東京・中央)の監視カメラのAIエンジンとして既に採用されており、サービス全体の提供だけでなくAIエンジンのみの提供など、顧客の要望に柔軟に対応していく考えだ。

展示スペースに設置された監視カメラ。撮影した画像はリアルタイムにデモ画面に反映されている
展示スペースに設置された監視カメラ。撮影した画像はリアルタイムにデモ画面に反映されている

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