米国では「デジタルファッション」が本格的に広まり始めている。ゲームの中で自分の分身であるアバターに着せたり装飾品を持たせたりするデジタルファッションは、今までも注目されてきた。最近はバーチャルとリアルとを結ぶような使い方が出てきている。
ソーシャルメディアやビデオ会議などで使い、実際に服を買わなくてもスクリーン内でバーチャルに着ることができるため「スクリーンウエア」とも呼ばれる。
リアルな服の形状をしていなくてもいいのが、デジタルファッションの大きな特徴だろう。英ロンドンのTHE DEMATERIALISED(ザ・デマテリアライズド)はプラスチックの風船状や、魚の骨のような形のファッションを販売している。奇想天外だが、スクリーンの中では楽しく変身できそうだ。実際のテキスタイルの感触まで再現した精巧なデジタルファッションもあり、デザインの可能性は幅広い。
米ロサンゼルスを拠点にするスタートアップのDRESSX(ドレスX)は、多くのデザイナーを抱えるデジタルファッションのマーケットプレースだ。気に入った服があれば、まずアプリで自分の写真に重ねて試着し、実際に購入すると写真にピッタリと合うように調整してくれる。
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