日本経済新聞社が、スーパーなど小売業のPOS(販売時点情報管理)データを基に、2021年に各カテゴリーで最も売れた商品をピックアップする「日経POSセレクション売上No.1」を発表した。カテゴリー数は加工食品から飲料、各種家庭用品まで約2000分類。その中から、販売金額トップが入れ替わった注目カテゴリーとして、「アルコールテイスト炭酸飲料」と「チューハイ」を取り上げる。

日経POS情報で約2000の商品カテゴリー別売り上げトップ商品を発表
日経POS情報で約2000の商品カテゴリー別売り上げトップ商品を発表

 日経POS情報のデータを基に、2021年の販売金額トップ商品をカテゴリー別にピックアップする「日経POSセレクション売上No.1」が発表された。トップが前年(20年)と変わらないカテゴリーもあれば首位が交代したカテゴリーもあるが、どちらが多いかといえば圧倒的に前者だ。例えば飲料の場合、以下のように19年、20年、21年と不動の販売金額首位商品が数多くある。

2019~21年の3年連続でカテゴリー別販売金額トップの主な飲料
2019~21年の3年連続でカテゴリー別販売金額トップの主な飲料
出所:日経POS情報

 それだけに20年と21年でトップが入れ替わったカテゴリーは注目に値する。首位商品の来店客1000人当たり販売金額が100円以上のカテゴリーで首位交代劇があった飲料は、「アルコールテイスト炭酸飲料」「チューハイ」「緑茶乳飲料」の3カテゴリーだった。

 緑茶乳飲料で19年、20年と販売金額トップだった森永乳業「リプトン クリーミー 抹茶ラテ 240ml」に替わって21年にトップに躍り出たのは、日本コカ・コーラ「綾鷹カフェ 抹茶ラテ 440ml」。この商品はこれまで何度か取り上げているので、関連記事をご覧いただきたい。

▼関連記事 「綾鷹カフェ 抹茶ラテ」販売再開 SNS時代には販売予測が困難に 新シリーズ「綾鷹カフェ」も 日本コカがお茶で発売ラッシュのワケ

 アルコールテイスト炭酸飲料は、大分類「アルコールテイスト飲料」の販売金額の2割強を占める小分類の一つで、サワー風のノンアルコール飲料類が属する。20年までは、チョーヤ梅酒の「酔わないウメッシュ ノンアルコール」が販売金額トップの常連で、以下、サントリー「のんある気分」シリーズ、アサヒビール「スタイルバランス」シリーズが上位人気だった。

19年~21年の「アルコールテイスト炭酸飲料」来店客1000人当たり販売金額ランキング
19年~21年の「アルコールテイスト炭酸飲料」来店客1000人当たり販売金額ランキング
出所:日経POS情報

 21年はこの序列に変化があった。トップに立ったのは、21年3月に発売されたサントリーの「のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール 350ml」。自社ののんある気分を押しのけて初登場年間首位の座に就いた。

「のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール」
「のんある晩酌 レモンサワー ノンアルコール」

 発売当初から「ノンアルなのに甘くない」「本格的なレモンサワーの味わい」と好評を博した。「ノンアルコールチューハイ=甘ったるい」という従来評を覆し、酒好きに選ばれる商品になったのが勝因だ。

 発売後4カ月の販売数量が当初年間販売計画である98万ケースの8割に達したことから、目標を2倍超の200万ケースに上方修正。それも発売9カ月でクリアする売れ行きだった。19年、20年と600円台だったアルコールテイスト炭酸飲料の来店客1000人当たり販売金額(月平均)は、21年に前年比29.1%増の873.9円に急上昇。のんある晩酌がカテゴリー人気を高めた格好だ。

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