大量の位置情報データをAI(人工知能)で解析して企業などのマーケティングを支援するクロスロケーションズ(東京・渋谷)が、2022年3月から、13業種の店舗周辺の人流データを、1業種につき月3000円という廉価で販売開始する。同社の人流データの魅力を分かりやすく示し、新たな顧客を主力商品へ誘導する狙いがある。
クロスロケーションズはまず、これまで自社サイトで無償公開してきた、主要業界の店舗・施設周りの日々の人流変化がひと目で分かる「業界別人流トレンド」を2022年3月上旬から拡充する。
従来は、全国のコンビニエンスストア、スーパー、ホームセンター、ファミリーレストラン、ドラッグストア、家電量販店、テーマパーク、百貨店、ファストフードという9業種を対象に、全国2000の店舗リストからランダムにサンプリングを実施し、独自の数理処理により集計した人流データを分析・グラフ化して、「昨日比(前日比)」と「昨週比(前週同曜日比)」の形で、業種業態別に表示してきた。
これを、3月からガソリンスタンド、自動車販売店、ホテル/旅館、大型ショッピングモールを加えた13業種に拡大し、店舗数も、業種ごとに現在、クロスロケーションズのシステムで把握できる最大値(下表参照)を網羅する形に変更し、より精度を高めた。
併せて、この「業界別人流トレンド」で示すグラフの元となっている「業界別の推計来訪数値データ」について、22年3月から販売を開始する。
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