米国では調理機器のIoT化が急激に進化している。新型コロナウイルス禍の自粛ムードの中で自宅で料理をする人が増えたといわれるが、そうした背景もIoT化を後押しした。一方、どの調理機器が家庭のレシピデータを扱う中核になるかが注目され始めた。
米ミーターは、スマートフォンのアプリと連係させた調理用の温度計を開発した。料理に応じた適正な焼き具合の温度になると、自動的に知らせる機能がある。肉料理の場合、肉に差し込んだままオーブンに入れるだけ。肉の種類や焼き加減をアプリで設定しておくと、焼き上がったときに信号が鳴る。簡単な機能だが、何度も温度計を確認する必要がなくなるほか、肉の内部を適温に仕上げるため料理に失敗しないという。
家庭菜園として使う水耕栽培用キットもある。米エアロガーデンの製品は栄養素と水とLED照明だけで、野菜やハーブを通常の5倍も早く育てられる室内用栽培ポット。太陽のように強い光を照射するだけでなく、育ち過ぎないように調整する機能も備える。
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