全国小売店の販売データを集計する日経POS情報で、2022年1月の来店客1000人当たり販売金額の前年同月比伸び率を調査した。食品カテゴリー(小分類)の増加率で、68.1%増と大きな伸びを見せたのが「クロワッサン」。リードしたのはフジパンの「生くろわっさん」だった。
日経POS情報の食品カテゴリー(小分類)における2022年1月の来店客1000人当たり販売金額前年同月比伸び率トップ10は以下の通り。
トップは前年の一時販売停止から復活した「ミロ」が引き上げた「麦芽ミックス」。2位はコカ・コーラ「綾鷹カフェ抹茶ラテ」人気で上昇した「緑茶乳飲料」。3位はダイエットや美容効果への期待から中高年女性に人気になった「オートミール」。4、7、8、10位の即席および冷凍食品の増加は、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大で再び巣ごもり生活になった影響が大きい。9位の「植物性ミルク」は江崎グリコの「アーモンド効果」人気がリードしている。
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クロワッサンの来店客1000人当たり販売金額は新型コロナウイルス禍前まで300円弱で推移し、コロナ禍に入って300円台に乗るようになった。コロナ禍2年目の21年2月から同年11月は400円前後で推移。それが21年12月に546.7円、22年1月には601.8円と、一気にコロナ禍前の2倍の水準に達している。
クロワッサン躍進をリードしたのが、フジパンの「生くろわっさん」だ。21年11月末の発売で、21年12月、22年1月と2カ月連続で販売金額トップに立った。
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