日本コカ・コーラは、ノンアルコールのレモンサワー風飲料「よわない檸檬(れもん)堂」を2022年2月21日に全国発売する。20年のレモンサワー人気をけん引した「檸檬堂」ブランドの新商品で、コカ・コーラ社がノンアル飲料を販売するのはグローバルでも初。2月7日にはコンビニエンスストアで先行販売を開始する。

「よわない檸檬堂」(350ミリリットル缶)のメーカー希望小売価格は税別132円。レモンサワー「檸檬堂」のノウハウを生かしてさわやかな飲み口にしたという
「よわない檸檬堂」(350ミリリットル缶)のメーカー希望小売価格は税別132円。レモンサワー「檸檬堂」のノウハウを生かしてさわやかな飲み口にしたという

ノンアル市場の拡大を見据えた新商品

 「よわない檸檬堂」はアルコール度数0.00%のノンアルコール飲料。日本コカ・コーラ(以下、日本コカ)の調べによるとノンアルRTD(ビアテーストおよびシャンメリー類を除く容器入りノンアル飲料)の市場は2017年から21年にかけて金額規模で約1.5倍に成長しており、同社ではポテンシャルが高い市場と見ている。

ノンアルコールRTD市場は2017年比で約1.5倍に成長している。とはいえ市場自体はまだ小さく、今後の拡大が期待できる
ノンアルコールRTD市場は2017年比で約1.5倍に成長している。とはいえ市場自体はまだ小さく、今後の拡大が期待できる

 ノンアルRTDは飲料メーカー注目の市場で、サントリーワインインターナショナル(東京・港)はノンアルの缶入りワイン「ノンアルでワインの休日」2種を22年3月1日に発売すると発表。サッポロビールもノンアルコールレモンサワー「サッポロ LEMON'S FREE(レモンズフリー)」を3月15日に発売予定だ。

 日本コカ・コーラ マーケティング本部 アルコールカテゴリー事業本部 ブランドマネジャーの岸田卓真氏は「飲酒する人の割合は減少傾向にあり、飲酒する人も頻度を減らしている。また近年は『飲めるが飲まない』という価値観も浸透しつつある」と、日本コカがノンアル飲料に注力する理由を説明する。

近年は飲酒人口、頻度が減少している上、あえて飲まない価値観が浸透しつつある
近年は飲酒人口、頻度が減少している上、あえて飲まない価値観が浸透しつつある

 「日本コカでは『自動車を運転する』などの理由で飲酒できない人が代替としてノンアルRTDを飲用すると考えていたが、SNS(交流サイト)の声などから積極的にノンアルRTDを選択する人が増えていることが分かった。21年におけるノンアルRTDの年間購買者構成比は1割程度(11.9%)にすぎないが、20年と比較すると前年比2.3ポイント増と、目に見えて増加している」(岸田マネジャー)

 自発的に酒を減らす人、やめる人が増えるなかで登場したよわない檸檬堂は、酒を飲まない日の(妥協や我慢ではない)ポジティブな選択肢として日本コカが提供する新ブランドという位置付けだ。飲酒をしないにしても消費者は“本格的なお酒感”を求めているため、ジンの香り付けに使われるジュニパーベリーのエキスとレモン果汁を使い、レモンサワーである「檸檬堂」のノウハウを生かしてさわやかな飲み口にしたと岸田マネジャーは語る。

 よわない檸檬堂がターゲットとしているのは、“自発的に”酒を飲まない30~40代のレモンサワー好きだ。飲用シーンとしては、飲まない日の食事中や食後など、酔わずにレモンサワーの味を楽しみたいときを想定している。

よわない檸檬堂のターゲット層は、レモンサワーは好きだが自発的に飲酒はしないという30~49歳の男女だ
よわない檸檬堂のターゲット層は、レモンサワーは好きだが自発的に飲酒はしないという30~49歳の男女だ

 日本コカでは、店頭販促や試飲キャンペーンなどを利用して、よわない檸檬堂の認知拡大を図るとのこと。Twitterでは当選者1000人によわない檸檬堂1本を進呈する「よわない檸檬堂 飲んでみたいキャンペーン」を22年1月25日に開始した(2月6日まで)。またコンビニでの先行販売が始まる2月7日からは同様に「よわない檸檬堂 飲んでみたキャンペーン」を展開する予定だ。

 よわない檸檬堂のベースとなった檸檬堂は、全国展開を始めた20年に約790万ケースを販売したヒット商品だ。アルコール飲料の檸檬堂を飲まない日に、よわない檸檬堂を選択する人も多いに違いない。

(写真提供/日本コカ・コーラ)

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