2021年の年間で訪問者数が多いWebサイト、利用者数が多いアプリはどれか? 日経クロストレンドは、ヴァリューズ(東京・港)提供のデータを基にランキング作成するとともに、利用が増加傾向にあるサービスと減少傾向にあるサービスを分析した。新型コロナウイルス禍の2年間で、ショッピング、決済、ポイントサービスが伸びる一方、リアルの友人とのコミュニケーションツールは伸び悩んだ。
国内で訪問者数が多いWebサイトといえば、Google、Amazon.co.jp、楽天市場……、利用者数の多いスマートフォンアプリといえば、LINE、Twitter、Instagram……。上位サイト&アプリは鉄板で、その顔ぶれは毎年そう大きく入れ替わるものではない。
ただし、そうしたサイト・アプリの中でも、トップ10から外れたもの、ランクインしてきたもの、UU(ユニークユーザー)数が伸びているもの、減っているものと、変化は起きている。コロナ禍に見舞われた2020~21年の2年間の変化を押さえておこう。数値は、インターネット行動ログ分析サービスを提供するヴァリューズ(東京・港)のデータに基づく。
まず21年のWebサイト訪問者数(推定)トップ30は以下の通り(集計期間は21年1~10月)。
1位のGoogle、2位のAmazon.co.jp、3位の楽天市場のトップ3のUUは1億人を超える。そして4位のYahoo!ニュース、5位のTwitterまでの5サイトは、いずれも前年(20年1~10月、以下同)比100.0%超でプラス。2年前(19年1~10月、以下同)比もプラスだ。
一方、6位のYouTubeのUU数は前年比95.2%と減少した。これは20年がステイホーム環境下で前年比110.4%と2桁パーセント増だった反動が出たものだ。2年前比では105.1%とプラスになる。
気になるのが9位のFacebookの動向だ。21年のUUは8000万人割れの7938万人で前年比98.4%。20年も前年比97.8%と2年連続で減少した。2年前比では96.2%になる。
同様にYahoo!JAPANも2年連続減少しているが、こちらはYahoo!アプリの利用者数が前年比110.5%と2桁パーセント増になっている。利用者がサイトからアプリに移行していると見ることができる。
ではFacebookアプリはというと、21年の利用者数は前年比96.2%。20年も前年比90.1%と減少している。2年前比で見ると86.7%という大きな落ち込みだ。
なお19年と比べると、トップ10からウィキペディアが脱落し、Yahoo!ショッピングがトップ10にランクインしている。
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