空間デザイン領域のクリエイターの団体、一般社団法人日本商環境デザイン協会(JCD、東京・品川)は2021年10月、「プロダクトオブザイヤー2021」を発表した。商空間分野の製品やデザイン技術を対象にしたアワードで、グランプリ1点、準グランプリ2点、サステナブル・プロダクト賞1点を選定した。
グランプリは照明メーカーのワイ・エス・エム(埼玉県八潮市)のインテリア照明「NIGHT BOOK」。外観はまるで1冊の本のようで、光が柔らかく、机や本棚、ベッドサイドテーブルなどにマッチする。インテリアとしても秀逸なデザインだ。「プロダクトの完成度が素晴らしく、ユーモアを感じられる」(JCD理事長の窪田茂氏)と評価された。
準グランプリのうちの1つは、パナソニックのダウンライト型プロジェクター「バイオシャドー」。単なる明かりではなく、木漏れ日や水面、雲、滝、オーロラ、波紋など、あらかじめインストールされた自然の情景を明かりとして映し出す。「照明は単に照明という機能だけではなく、その未来は映像装置のようになっていくのではないだろうかと思わせるプロダクト」(窪田氏)だ。
もう1つの準グランプリは、四国化成工業の内装仕上げ材「クレアデコール」。立体的な模様とアクセントカラーの組み合わせで、表情豊かな空間を演出する。厚さ10センチメートルもの圧倒的な厚塗りができ、「デザイナーの発想一つでその意匠は無限に広がっていく」(窪田氏)と、高く評価された。
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