三井化学の研究員有志メンバーによる社内活動「そざいの魅力ラボ」(Mitsui Chemicals Material Oriented Laboratory:MOLp)が、ライトボックススタジオ青山(東京・港)で展示会「MOLpCafe 2021(モルカフェ2021)」を開催した。

熱を加えると、その部分だけが透明になって光を通す性質を生かしたランプシェードなど
熱を加えると、その部分だけが透明になって光を通す性質を生かしたランプシェードなど

 MTDO inc.(エムテド、横浜市)の田子學氏をクリエイティブパートナーとし、三井化学が持っている素材や技術の機能的な価値や感性的な魅力をデザインの力で再発見。社会に伝えていくことが、MOLpCafeを開催した狙い。

 MOLpは、2015年に活動がスタート。MOLpCafeは18年の開催に続いて2回目で、今回は「NeoPLASTICism(新造形主義)」をテーマに掲げた。新造形主義は1920年にフランスで提唱され、25年にはバウハウスから同名の書籍が発行されている。従来の具象美術に対し、抽象美術の特異性を主張した美術理論で、その秩序ある様式は「古い慣例や解釈の終わりを主張したもの」とされている。

サステナブルな未来に向けて素材の魅力を提案

 提唱されてから約100年後の現在、サステナブル(持続可能)な未来に向けて素材の魅力をどう打ち出すべきか、新たな“新造形主義”とは何かをメンバーたちは考えた。その結果を今回のMOLpCafeでは実際のプロダクトとして会場に展示した。21年7月に開催し、デザイン関連だけでなく、三井化学のパートナー企業などさまざまな人が訪れていた。 

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