三菱地所が2021年7月21日に東京駅前に開業した商業施設兼オフィスビル「常盤橋タワー」。大きな特徴は、オフィスロビーやカフェスペース、ミーティングルームといった共用部分に多くのアート作品を配置している点だ。

常盤橋タワーの3階「MY Shokudo Dining」の天井に設置された森山茜氏の作品「スペクトラム」(2021年)
常盤橋タワーの3階「MY Shokudo Dining」の天井に設置された森山茜氏の作品「スペクトラム」(2021年)

 東京駅日本橋口前にある常盤橋エリアを「TOKYO TORCH」と呼んで再開発する大規模プロジェクトの一環で、地上38階・高さ212メートルと6月30日の竣工時点では東京駅周辺のビルで最も高い。

 「当社は丸の内エリアなどの街づくりにもアートの要素を取り入れてきた。オフィスビルのエントランス部分だけにアート作品を飾る例は多いが、今回のように共用部分に配置した理由は、オフィスで働く人たちに刺激を与えてアイデア発想につなげたいと考えたからだ。アート作品は見る人によって感想がそれぞれ異なるため、議論を始めるきっかけになりやすい」と三菱地所TOKYO TORCH事業部事業推進ユニットの牛尾莉緒氏は話す。

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