アスクルの消費者向けインターネット通販サービス「LOHACO」は、2021年9月2~16日に「くらしによりそうLOHACO展2021」(以下、LOHACO展)をオンラインイベントで実施した。LOHACOや「LOHACO PayPayモール店」のサイトで、既存商品も加えた合計60点を販売した。
今回のLOHACO展では、「LOHACO ECマーケティングラボ」に参加するライオンや花王と開発した新商品4点がデザインを刷新した。
LOHACO展は2015年から毎年1回、「暮らしになじむデザイン」をコンセプトに開催。デザインを見直した新商品を一堂に集めて発表するリアルなイベントの場だった。だがコロナ禍のため20年と同様にリアルなイベントを諦め、オンラインイベントとして準備を進めた。改めてLOHACO展の目的を再考した結果、今後は年に3回に分けてオンラインで開催し、新商品だけでなく既存商品も扱うことにした。リアルなイベントの場合は、準備を含めると年に1回の開催が限界で、季節の悩みなどの解決に役立つ商品をタイムリーに提供しにくかったこともある。
今回はアスクル担当者によるインスタライブも実施。訪問者数は約12万と目標の20万には及ばなかったが、売上金額は前回に比べて10%増だった。「商品点数は前回とほぼ同じで開催期間は半分なので、成功と判断した」(LOHACO事業本部・店舗企画販促企画マネージャーの渡邉友里恵氏)
今回のテーマは「家の中も家の外も、くらしをラクに楽しく」だ。事前に「暮らし」とは何かをプロジェクトメンバーで議論した結果、従来のLOHACOは家の中の暮らしを想定したが、職場や学校、通勤、通学なども暮らしの一部になると考えた。
家の外を意識した持ち運び対応のデザインが、ライオンの新商品「MIGACOT(ミガコット)」だろう。コップ付きオーラルケア専用ケースで、歯ブラシや歯磨き粉を組み合わせたLOHACO限定セットとして販売した。従来もLOHACOで取り扱っていたが、色はピンクなど女性向けのイメージが強かった。今回、カーキとアイボリーを追加したところ、男性でも使いやすいと評判になった。
この記事は会員限定(無料)です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー