一般社団法人フェーズフリー協会は2021年9月13日、「フェーズフリーアワード2021」の授賞対象を発表した。同賞は今回が第1回となる。フェーズフリーとは、「日常時」と「非常時」という2つのフェーズの境を無くすという意味で、身の回りにあるものやサービスを、日常だけでなく非常時にも役立つようにする考え方だ。
普段はしまっていて非常時のみに取り出して使う防災用品などは、日常生活の中では後回しにされがちだ。一方でフェーズフリーの考え方を取り入れたものやサービスは、日常生活の中で愛着を持って利用しているものを、非常時にも役立てられる。いつものときも、もしものときも、常に快適に心地よく活用できる。同協会はこうしたフェーズフリーの考え方の理解の促進と社会への普及を通し、安心で安全な社会の実現を目指している。
フェーズフリーアワードは事業部門とアイデア部門の2部門があり、それぞれ審査員が選ぶゴールド、シルバー、ブロンズが1点ずつと、一般閲覧者のWeb投票によるオーディエンス賞2点ずつが選出された。
事業部門のゴールドには徳島県・鳴門市教育委員会の「PHASE FREE CONCEPT & GUIDEBOOK for School」が、アイデア部門のゴールドには、たつのソーシャルインクルージョンプロジェクトの「みんなのまちの役割が変化する『まちへん』」が選ばれた。
この記事は会員限定(無料)です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー