毎年4月のミラノサローネと同時期に開催されてきたミラノデザインウイークも、2021年は9月に会期を変更。9月5日から約1週間、イタリア・ミラノ市内全域でブランドのショールームやデザインギャラリー、セレクトショップ、公共施設を特設会場に、さまざまな企画が催された。2年ぶりとなる今回はコロナ禍により出展社数は激減していたが、日本企業では日東電工やスズサン(名古屋市)などから展示があった。
ミラノデザインウイークではここ数年、日本企業がデザイナーを起用して大規模な特別展を開催する動きが活発だったが、日本から海外へ渡航することさえ難しい状況下で、日本企業の参加は数えるほどにとどまった。そんな中でも出展を果たしたブランドやデザイナーたちは、今後の展開を見据えて意識的に行動を起こしていた。
<「スーパーサローネ」の記事はこちら>
【1回目】 2年ぶりにミラノ“スーパー”サローネ開催 密を防ぐ動線とDX
【2回目】 スーパーサローネ出展の唯一の日本企業 アンビエンテックに注目
光制御技術による“面”照明の可能性を探る日東電工
偏光フィルムをはじめとする高機能材料メーカーの日東電工は、ミラノデザインウイークで最も多くの展示が集まるトルトーナ地区に初出展した。「Search for Light」と題した特別展で見せたのは、光制御技術「RAYCREA(レイクレア)」を使用したインスタレーションだ。
この記事は会員限定(無料)です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー