大丸や松坂屋、PARCOなどを中核とするJ.フロント リテイリング(JFR)グループで主にクレジットカード事業を営むJFRカード(大阪府高槻市)が、2021年7月から新たな加盟店開拓戦略で攻勢をかける。
JFRカードはGMO ペイメントゲートウェイと提携し、2021年7月から、大丸や松坂屋などJFRグループの中核商業施設が立地するエリアの一般小売店を共同で重点的に開拓。21年1月から導入を始めた新ポイントプログラム「QIRA(キラ)ポイント」を当該エリア全体で使える環境を整え、ユーザーも加盟店もメリットを得られるようにしてカードの利用を促す作戦を推し進める。
この作戦を展開するため、JFRカードは21年1月、一足先に主力カードである「大丸松坂屋カード」をリニューアル。ユーザーが大丸・松坂屋でクレジットカード決済するとたまる従来の大丸・松坂屋のポイントはそのままに、大丸松坂屋カードを使ってVisaあるいはMastercard加盟の小売店でクレジット決済するとたまる新しいポイントプログラム「QIRAポイント」をスタートさせた。
ユーザーは、大丸松坂屋カードを使って大丸や松坂屋で決済するたびに大丸・松坂屋のポイントとQIRAポイントが同時にたまり、VisaあるいはMastercard加盟の一般の小売店で決済した場合でもQIRAポイントがたまる。
GMOペイメントゲートウェイと提携
JFRカードはGMO ペイメントゲートウェイと提携してカード決済のホストシステムを構築。GMO ペイメントゲートウェイが提供する「GMO ペイメントゲートウェイ プロセシングプラットフォーム」のうち「アクワイアリングサポート」機能を導入した。加盟店は、JFRカードとGMO ペイメントゲートウェイが構築したホストシステムに接続することで、カード決済だけでなく、ユーザーへのQIRAポイントの付与をスムーズに実施できる仕組みだ。
この記事は会員限定(無料)です。
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー