東京を中心に国内33エリアにシェア自転車サービスを提供するドコモ・バイクシェア(東京・港)が2021年4月、新しくデザインした端末を導入した。同社が提供する赤い自転車の後輪上部に搭載し、GPS(全地球測位システム)などを内蔵するほか、ユーザーが解錠操作や返却操作などに使う。20年6月には専用アプリもリニューアルしており、いずれも、ユーザビリティー改善が狙い。

小さな画面とテンキーを備えた既存端末(左)と新型端末(右)。大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)が提供するサービス「大阪バイクシェア」の一部自転車への導入が2021年4月から始まっている(写真/Michinori Aoki)
小さな画面とテンキーを備えた既存端末(左)と新型端末(右)。大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)が提供するサービス「大阪バイクシェア」の一部自転車への導入が2021年4月から始まっている(写真/Michinori Aoki)

 ドコモ・バイクシェア社長の堀清敬氏は「従来の赤い四角い端末は、初めて利用する人にとっては、どこに触れればいいかさえ分かりにくかった」と話す。

国内33エリアで、約1万5600台が走るドコモ・バイクシェアの赤い自転車
国内33エリアで、約1万5600台が走るドコモ・バイクシェアの赤い自転車

 新型端末は、専用アプリのリニューアルと同じくtsug(東京・港)の久下玄氏がデザインなど総合プロデュースを担当。開発や生産は、家電製品などの企画・開発・販売などを手掛けるShiftall(東京・中央)が担当した。「新型端末は屋外で不特定多数の人々が使用するため、耐久性や耐候性、耐衝撃性も求められた」(Shiftall代表の岩佐琢磨氏)

 ドコモ・バイクシェアの2021年3月末時点の会員数は約100万人で、自転車を駐輪するサイクルポート数は約1870カ所。11年のサービス開始以降、着実にサービスエリアを拡大し、年々、ユーザーの利用回数が増えている。コロナ禍で1回目の緊急事態宣言が出た20年4~5月は利用が落ち込んだものの、宣言解除後は業績を伸ばした。短時間の利用や、それまで少なかった土日祝日の利用が大幅に増えるなど、20年度の利用回数は約1400万回と最高記録を更新している。

ドコモ・バイクシェアの利用回数の推移
ドコモ・バイクシェアの利用回数の推移
※直営分のみの利用回数

初めてでも分かりやすい操作手順

 新型端末の外観は、従来あったテンキーや液晶画面を廃止し、すっきりした印象。専用アプリでQRコードを読み込んだり、非接触IC「FeliCa」対応カードを使ったりして解錠できる。端末左下の「開始、再開、START」ボタンの上には、「開始ボタンを押し、ICやアプリで認証」と書いてあり、初めての人でも操作手順を理解しやすくした。周囲には「バンパー」となるパーツを設けるなど頑丈な設計にした。その他、自転車に取り付けやすいように、故障時にはパーツごとに交換できるメンテナンス性も備える。

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