AGCはガラスなどの先端材料・技術の可能性を探るため、JAID(Japan Automotive Interior Designers)と共同で展示会「8.2秒展」をAGC Studio(東京・中央)で開催している。期間は2021年3月23日から6月19日まで(緊急事態宣言の状況に応じて開催期間は変わる可能性がある)。コロナ禍のため、展示内容をオンラインで紹介するサイトも立ち上げた。

トヨタ自動車と共創して開発した「Footbath -Colorless Color」。スマートフォン用のガラスを用いた。スピーカーで振動させると、表面張力でガラス上に満たされた水が波紋を生み出し、さまざまな表情を見せる。なお、緊急事態宣言の状況に応じて開催期間が変わる可能性がある
トヨタ自動車と共創して開発した「Footbath -Colorless Color」。スマートフォン用のガラスを用いた。スピーカーで振動させると、表面張力でガラス上に満たされた水が波紋を生み出し、さまざまな表情を見せる。なお、緊急事態宣言の状況に応じて開催期間が変わる可能性がある

 JAIDはスズキやダイハツ工業、本田技術研究所、いすゞ自動車、日産自動車、トヨタ自動車のインテリアやCMF(色、素材、加工)のデザイナーを中心とした有志団体。車メーカーの枠を超えて活動し、車の「新しい内装」を目指している。

 今回はJAIDデザイナーとAGCの技術者が各プロジェクトに分かれ、約1年をかけて共創。デザインとテクノロジーが生む新発想のインスタレーションを展示している。共通のテーマが、展示会のタイトルにもなった「8.2秒」。初めて対面したものに人の心が動き、好きになるまでの時間が8.2秒といわれるという。展示会では8.2秒の間に、ガラスなどの素材が介在することで生まれるさまざまな「物語」を発案し表現した。

 AGCは15~19年まで連続でミラノデザインウィークに出展するなど、デザインを重視。国内外で活躍するクリエイターと一緒に、デザインとテクノロジーの融合が生むインスタレーションをつくり、自社技術を紹介してきた。クリエイティブ活動の拠点といえるAGC Studioは、今回の展示会を終えると閉館になるが、同様の機能は20年に完成した横浜市のAGC横浜テクニカルセンターの新研究棟に引き継がれる予定だ。

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