一般財団法人 国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)は、「新型コロナウィルス感染防止のためのデザイン」をテーマに「第8回国際ユニヴァーサルデザイン会議2021 in ザ・クラウド」をオンライン開催した。
2021年2月26日と27日は基調講演とパネルディスカッションを行い、2月27日~3月13日は「疫病退散!!」を表題にしたオンラインによるワークショップを実施した。日本や英国、デンマーク、ドイツ、ヨルダン、インド、タイ、メキシコ、オーストラリアなどからIAUD会員や技術者、デザイナー、学生など約660人が参加。科学的根拠に基づいた感染防止対策を確立するためのデザインについて討議した。
開会式では菅義偉内閣総理大臣からのビデオメッセージが映し出され、「科学的な知見とユニバーサルデザインの融合によって、感染防止につながるものづくり、街づくりを進めていくことは、非常に意義深い取り組みになる」と語った。
基調講演やレクチャーセッションでは感染制御の最新技術の動きについて、大阪府立大学や神戸大学、東京工業大学の研究者、ウシオ電機や岩崎電気、コスモ技研(東京・台東)、一般社団法人 日本銅センターの技術者が発表。紫外線や光触媒、銅の抗菌効果などについて話した。パネルディスカッションでは、各国の感染対策やデザインによる対応事例などを紹介した。
こうした実情を踏まえたうえで、ワークショップを開催。世界5カ国から約30人の参加者が3グループに分かれ、デザイン提案を発表した。
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