国内飲料メーカーの取り組み

 ペットボトルのリサイクルをめぐっては国内飲料メーカー各社も取り組みを加速している。

 日本コカ・コーラとボトラー5社からなるコカ・コーラシステムは、25年までにリサイクルペット樹脂使用率50%、30年までには新たな石油由来原料の使用をゼロにする取り組みを推進している。20年はリサイクルペット樹脂使用率100%の「い・ろ・は・す 天然水 100%リサイクルペットボトル」(555ミリリットル)の全面導入や、ラベルレス製品「い・ろ・は・す 天然水 ラベルレス」へも100%リサイクルペットボトルを導入した。20年のBtoB比率は28%で、21年からはサプライチェーンでもBtoBを取り入れる。

 キリンは19年から「キリン生茶デカフェ」に100%リサイクルペットボトルを採用し、自販機ではラベルの短尺化を図るなど、プラスチック使用量削減に積極的に取り組んできた。21年には100%リサイクルペットボトルの対象商品を「キリン生茶」「キリン生茶ほうじ煎茶」にも拡大し、ECではラベルレス製品も導入した。同社は27年までに日本国内におけるペット樹脂使用量の50%をリサイクル素材に、50年までに容器包装を100%リサイクル材やバイオマスなどを使用した持続可能な素材にすることを目標に掲げている。20年12月には、三菱ケミカルとの共同プロジェクトもスタートした。このプロジェクトでは、ボトルtoボトルにとどまらず、ペット製品toペット製品のリサイクルを実現する技術の検討と事業化を目指す。

 アサヒ飲料は、30年までにプラスチック製容器包装の全重量の60%にリサイクルPETや植物由来の環境配慮素材を使用することを目指す。18年には「十六茶」「アサヒ おいしい水」などでラベルレスを導入。ラベルに使用される樹脂量の約90%を削減した。他にも既存商品の容器包装の軽量化を進めるとともに、炭酸飲料のペットボトルには、国内最軽量(同社調べ)となるキャップをすべての自社工場で採用し、使用拡大に取り組む。BtoBは19年から、「カルピスウォーター」などの乳性飲料で導入を開始し、その後「三ツ矢」ブランドなど炭酸飲料の一部商品にも展開している。

(写真提供/サントリー)