米サンフランシスコのスタートアップ、コンパニオン(Companion)は2021年夏にも、AI(人工知能)を搭載した飼い犬の訓練機器「コンパニオン」を発売する。同社は、元グーグルのロボットおよびAI部門でエンジニアリングのマネジャーを務め、飼い主のいない犬を保護する施設でボランティアもしていたジョン・ポンチャルー氏が創設した。
本体部分は子供用の椅子くらいの大きさで、主に3D(3次元)カメラと餌を出すロボットから構成。犬が「AIトレーナー」のしつけに従うと、ご褒美として餌を食べることができる。犬は喜んで訓練に応じるが、AIトレーナーも犬の性格や振る舞いを学習し、それに合わせた訓練を行っていくという。
トレーニングの内容は、まず犬を訓練機器に慣れさせることから始まり、次いでお座り、伏せなどの命令に従わせるようにする。さらに簡単な問題解決や、これまでのトレーニングの復習などが含まれる。トレーニングはどんどんレベルアップしていくという。
コンパニオンは3Dカメラの他に、マイクとスピーカーも搭載しており、犬の姿勢や振る舞いを正確に認識して、的確なトレーニングを行っていく。基本的に褒めながらしつけていくというアプローチで、トレーニングがうまくできれば餌を与えて、犬のやる気を鼓舞する仕掛けだ。
元グーグルの開発者が推進
コンパニオンは、元グーグルのロボットおよびAI部門でエンジニアリングのマネジャーを務め、飼い主のいない犬を保護する施設でボランティアもしていたジョン・ポンチャルー氏が創設した。アドバイザーには、著名なAI研究者やロボット開発者の名前が並び、800万ドルの創業資金を得たとして最近、話題になった。
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