巣ごもり需要で家庭料理用の調味料が売り上げを伸ばす中、安定しつつも横ばい状態が続くソース市場。停滞した状況を打破すべく、ブルドックソースが2021年2月5日に新商品「Jソース」を発売。「“ソースの常識”を捨てたからつくれた」という新ソースは「ソース嫌い」層も狙う。

2021年2月5日に発売されたブルドックソースの新商品「ブルドック Jソース(500g)」(税別330円)
2021年2月5日に発売されたブルドックソースの新商品「ブルドック Jソース(500g)」(税別330円)

「ソース嫌いを、好きにさせます!」

 「ブルドックソースのグループの総力を挙げまして、ソースの嫌いなあなたをソース好きにさせます」

 2021年3月18日に東京フォーラムで行われた「ブルドックソース新商品『Jソース』発表会」冒頭で、ブルドックソースの石垣幸俊社長は開口一番、そう宣言した。「そのために、私どもが持っていたソースの常識を捨てました」(石垣社長)。Jソースを開発したマーケティング部の佐伯舞部長(4月からは執行役員)がその言葉の真意を解説した。

「ソースの常識を捨てた」と語るブルドックソースの石垣社長(左)と、「捨てさせた張本人」(石垣社長)と紹介されたマーケティング部の佐伯舞部長(右)
「ソースの常識を捨てた」と語るブルドックソースの石垣社長(左)と、「捨てさせた張本人」(石垣社長)と紹介されたマーケティング部の佐伯舞部長(右)

 「改めてお客様の声をお伺いしましたところ、私たちがソースの常識だと思っていた濃くて甘い味を不満に思っている方が非常に多いということが分かりました。こういったソース嫌いな方も食べたくなるような、濃くて甘いという常識を打ち破るソースをつくろうということで、開発に着手しました」(佐伯部長)。

調査の結果、既存のソースに対して約4割近くが「濃すぎる」、半数以上が「甘すぎる」と感じていたことが分かったという
調査の結果、既存のソースに対して約4割近くが「濃すぎる」、半数以上が「甘すぎる」と感じていたことが分かったという

「すっきり旨い」ソースが求められる

 追求したのは「これまでのソースが苦手な人もかけたくなるソース」であり、「どんなものにかけてもおいしいソース」。それはどういうものかと模索し続けた結果、「すっきり旨(うま)い」ソースであるという結論にたどり着いた。

 商品を実現できたポイントは3つ。

 1つは、新たに加えたジュニパーベリー(杜松[ねず]の実。セイヨウネズという木の果実を乾燥させたスパイス)。ジンの香り付けとして使われているといえば、風味が想像できる人もいるだろう。「これまで(同社のソースには)使われておらず、今回初めて加える香辛料です。肉にも野菜にも非常に相性がよく、さらに消化吸収を助ける働きもありますので、ジュニパーベリーを入れることにより、最後までおいしく食べられる味わいになっています。2つ目はなじみのあるカツオや昆布のうまみ、3つ目は爽やかな酸味、この3つを組み合わせて、これまでにない『すっきり旨い』味わいを表現しています」(佐伯部長)。

「ブルドック Jソース(500g)」(税別330円)。ワンタッチで簡単に開けることができ、ボディー部分を押す強さで量の細かい調整ができる新容器を採用。容量も430mlと使いやすいサイズ
「ブルドック Jソース(500g)」(税別330円)。ワンタッチで簡単に開けることができ、ボディー部分を押す強さで量の細かい調整ができる新容器を採用。容量も430mlと使いやすいサイズ

お好み焼きと同じくらい、ウニに合う

 新しい味わいなので、これまで「ソースには合わない」と思われていた食材とも相性がいいのではないかと考え、味覚分析の専門家に依頼し、味覚センサーでJソースとさまざまな料理の相性のよさを数値化してもらった。

 定番の粉もの、揚げ物の相性のよさはもちろんだが、お好み焼きは相性度98.2%で、従来のソースよりもさらに相性がよく、特にマヨネーズがかかっていると相性度が高まる。脂の多い肉料理とも相性がよく、ステーキとの相性度は95.4%、豚しゃぶは97.5%。さらに開発スタッフも驚いたのは、ウニとの相性のよさ。なんと「メンチカツ」(98.8%)、「お好み焼き×マヨネーズ」(98.2%)に次ぐ第3位で、98.1%だった(※味博士率いる、AISSY[東京・港]調べ)。

 「発見が多く、マンネリ化しがちな食卓に驚きと楽しさを出せる、新しい定番の調味料が出来上がったと考えております」と佐伯部長は自信を見せる。

 同社ではJソースの魅力をソース嫌いの層にも伝えるため、Twitterで1年分プレゼントキャンペーンなどのウェブプロモーションを積極的に展開していく他、20万食のサンプル配布を行う予定だ。