ピップはスポーツケアブランド「プロ・フィッツ」にeスポーツ向け腰サポーター「プロ・フィッツ for e-SPORTS ウエストアーマー」を追加した。ゲームキャスターの岸大河氏をアンバサダーに迎え、2021年3月11日から同社のECサイト限定で販売する。同社のeスポーツ用商品は「同リストアーマー」に次いで2つ目。

ピップが発売した「プロ・フィッツ for e-SPORTS ウエストアーマー」
ピップが発売した「プロ・フィッツ for e-SPORTS ウエストアーマー」

 プロ・フィッツは、2019年2月に誕生したスポーツケア用品ブランドで、膝用や腰用のサポーター、テーピングなど様々なケアグッズを販売している。今回新たに発売するウエストアーマーは、eスポーツ選手向けに開発した腰用サポーターだ。

 腰部には「ボーン」と呼ばれる支えが2本入っている。コルセットのように腰に巻くことで、腰をしっかりと支える仕組みだ。ベルトには面ファスナーが付いており、背中側から装着して腹側で留める。同社によると、従来のサポーターに比べ、腹側のベルト幅を約50%カットすることで、装着時に腹部が苦しくないようにした。薄型メッシュ素材を採用することで、蒸れにくくもしている。

 eスポーツ選手は、競技するタイトルや大会によっては1日数時間もしくは十数時間座ったままプレーすることも珍しくない。しかも、前傾姿勢で座っていると負担はより増す。このため、ウエストアーマーの設計では、座った姿勢で、腰に負担がかからないことが重要な要素となっている。

 なお、前傾姿勢で長時間の座るのは、デスクワークも同様。eスポーツ選手向けではあるものの、在宅勤務の一般化で、1日のほとんどを座って過ごすようになったビジネスパーソンにも効果があると言える。

 サイズはMとLを用意。スポーツ用の従来製品「プロ・フィッツサポーター腰用」はM・L・LLの3サイズなのに対し、プロ・フィッツ for e-SPORTS ウエストアーマーはLまでの2サイズ展開だ。ピップは「全人口の90%をM、Lの2サイズでカバー」できるとしているが、Lでは少しきつめな⼈はLLサイズの販売を待ちたいところだ。

eスポーツの負担に着目

 ピップがプロ・フィッツシリーズで、eスポーツ選手向け商品に注力する背景には、eスポーツ選手が抱える悩みと現状の商品のミスマッチがある。

 eスポーツ選手は、長時間同じ姿勢でプレーするため、腰をはじめ、体に大きな負担がかかる。そのため、慢性的な痛みを抱えている人も多い。その一方で、eスポーツ選手の体の負担軽減を目的とした商品は、そのほとんどがゲーミングチェアやゲーミングマウスといったeスポーツで使用する“ギア”。体のケアを考えたものはほとんどなかった。そこでピップは、eスポーツ選手の体をケアするスポーツ用品が必要と考えたのだ。

 今回発売したウエストアーマーは、プロ・フィッツシリーズのeスポーツ向け商品としては2つ目。1つ目は20年8月に発売した「プロ・フィッツ for e-SPORTS リストアーマー」だ。マウスやキーボード操作により、腰と同様に酷使する手首をサポートする。

 リストアーマーでは、繊維同士がくっつく特許素材を使用。従来の面ファスナーでの装着に比べて、留める位置を細かく設定し、圧迫力を調整しやすくした。また、一部分で留める面ファスナーに比べ、繊維全面がくっつくため、ズレにくさも向上させたという。

 スポーツをしている人にとって、けがをした部分や痛めた部分をサポーターやテーピングで保護するのは当たり前のこと。だが、eスポーツに限っては、そういった文化がなく、多少痛みや違和感があっても特に対処せずにプレーし続けることが多い。その結果、患部を悪化させ、まともにプレーができず、引退に追い込まれることもある。eスポーツ選手もスポーツ選手と同様、スポーツケア用品で負担を軽減し、選手寿命を延ばすこと、ひいてはスポーツケア用品を常用する文化をつくることがピップの狙いだ。

 腰や手首以外にも、指や眼精疲労など、eスポーツ選手が抱える問題はある。今後はそれらにも対処できるようなスポーツケア用品の開発も検討するという。

「プロ・フィッツ for e-SPORTS ウエストアーマー」のアンバサダーに就任したゲームキャスターの岸大河氏
「プロ・フィッツ for e-SPORTS ウエストアーマー」のアンバサダーに就任したゲームキャスターの岸大河氏

(写真提供/ピップ)