スシローグローバルホールディングス傘下のあきんどスシローは、持ち帰り専門店「スシロー To Go」を立ち上げた。2021年2月26日に第1号店をJR我孫子駅(千葉県我孫子市)構内に出店。21年中に同ブランドで10店舗以上の出店を目指すという。

スシローが持ち帰り専門店の出店を本格化。「持ち帰り」を意味する「To Go」を追加したロゴも新たに作成した
スシローが持ち帰り専門店の出店を本格化。「持ち帰り」を意味する「To Go」を追加したロゴも新たに作成した

 すしの持ち帰り専門店「スシロー To Go」は、近隣にある回転すしのスシローで作ったすしを販売するサテライト店舗。2021年2月末時点で全国に576店舗あるスシローも持ち帰りに対応しているが、一部の都市型店舗を除く既存店舗のほとんどは車などの移動手段がないと来店しにくい郊外型となっている。ウーバーイーツなどの宅配サービスを利用できる店舗はあるものの、郊外型という商圏が課題であることは間違いない。

 通勤・通学などの生活動線上に店舗を構えることで、既存店舗ではカバーできないエリアまで販売チャネルを拡大するのがスシロー To Goの狙いだ。コロナ禍の影響で、飲食店では店内飲食の需要が落ち込んでいるが、回転すしのスシローも例外ではない。スシロー To Goには既存店舗の設備や人材を有効利用する意味もある。

 今回オープンした「スシロー To Go JR我孫子駅店」は、スシロー To Goの第1号店だ。スシローの持ち帰り専門店としては、21年1月12日に期間限定でオープンした「スシローJR芦屋テイクアウト店」(兵庫県芦屋市)もあるが、こちらは20年9~10月末にかけて試験的に営業していた店舗を再オープンしたもの。このとき想定の2.5倍以上となる1日平均400人以上が利用したことを受けての復活だ。

2021年2月26日にオープンしたスシロー To Go JR我孫子駅店
2021年2月26日にオープンしたスシロー To Go JR我孫子駅店

 JR我孫子駅店の出店に当たっては、回転すしのスシローとの差異化を図るため、持ち帰り専門店の目印であるスシロー To Goのロゴを新たに作成した。またメニューにはJR芦屋テイクアウト店で人気の高かった「寿司盛り合わせ」(650円、税込み、以下同)に加えて、「鉄火巻・サラダ巻」(330円)、「海鮮ちらし」(580円)などのJR我孫子駅店限定商品も用意。自宅で晩酌を楽しみたい層に向けて「枝豆」(260円)、「だし巻き玉子」(250円)を販売するのも持ち帰り専門店らしい工夫だといえる。

JR芦屋テイクアウト店で人気だった「寿司盛り合わせ」は12貫入りで650円
JR芦屋テイクアウト店で人気だった「寿司盛り合わせ」は12貫入りで650円

 スシロー To Goの本格展開はまだこれからだが、あきんどスシロー社長の堀江陽氏は20年11月30日に実施されたスシロー37期新プロジェクト発表会の席で「すでに5カ所の物件が候補に挙がっている」と述べている。スシロー To Goは商品を販売するだけの店舗なので、すしを握る機械や料理を運ぶベルトコンベヤーといった設備は不要。物件さえ条件に合えば比較的手軽に開店できるという。

(写真提供/あきんどスシロー)