「サンリオピューロランド」を運営するサンリオエンターテイメント(東京都多摩市)と、2020年に旗揚げしてオンライン演劇の新境地を開いた劇団ノーミーツがコラボし、21年2月6日から「VIVA LA VALENTINE」を生配信する。両社のキーパーソンに、公演の狙いやエンタメ施設のデジタル拡張について聞いた。

サンリオピューロランドは、開業30周年を記念した特別オンライン演劇「VIVA LA VALENTINE(ビバ ラ バレンタイン)」を劇団ノーミーツとコラボして展開。出演キャラクターはディアダニエル、ハローキティ、シナモロール、クロミ、ポムポムプリン。さらに、映画やドラマで活躍する女優の北村優衣、劇団ノーミーツ所属俳優のオツハタ、舞台やミュージカルで活躍する俳優の溝口雄大、劇団ノーミーツ第2回長編公演「むこうのくに」出演の渡辺芳博が出演。劇中歌として、さよならポニーテール、荘子it(Dos Monos)、Kroi、Tomgggの4組のアーティストの描き下ろし楽曲が使用されることも話題に
サンリオピューロランドは、開業30周年を記念した特別オンライン演劇「VIVA LA VALENTINE(ビバ ラ バレンタイン)」を劇団ノーミーツとコラボして展開。出演キャラクターはディアダニエル、ハローキティ、シナモロール、クロミ、ポムポムプリン。さらに、映画やドラマで活躍する女優の北村優衣、劇団ノーミーツ所属俳優のオツハタ、舞台やミュージカルで活躍する俳優の溝口雄大、劇団ノーミーツ第2回長編公演「むこうのくに」出演の渡辺芳博が出演。劇中歌として、さよならポニーテール、荘子it(Dos Monos)、Kroi、Tomgggの4組のアーティストの描き下ろし楽曲が使用されることも話題に

リアルなエンターテインメント施設のサンリオピューロランドと、オンライン特化型の劇団ノーミーツ。両者の出会いのきっかけは。

サンリオエンターテイメント企画・制作部 制作課の佐藤哲氏(以下、ピューロランド佐藤氏) サンリオピューロランドでは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のために、2020年2月22日から7月19日まで臨時休館することになりました。

 そこで、休館中に機材の調達をして、手探りでオンライン配信を始めました。3月には休館中のサンリオピューロランドからファンに向けて「休んでたって、ここにいるよ」というメッセージを込めて、キャラクターやスタッフが登場する動画を公開。また、5月には、「SHOWROOM」でイベントを配信したり、6月には好きなキャラクターと1対1でグリーティングできる「オンラインキャラクターグリーティング」を行ったりしていました。

2020年3月に公開されたYouTube動画「【ピューロランドから皆様へ】ピューロランド、休んでたって・・・虹はみんなの上に」。ファンが来る日のために、キャラクターやスタッフたちが一生懸命働く姿が共感を呼んだ

 そんな中で、20年の7~8月に上演された劇団ノーミーツの第2回長編公演「むこうのくに」を見て、すごいなと。我々もサンリオピューロランド内でライブのショーをやっているのですが、完全オンラインなのにそれに近いような没入感、体験が表現できていたのが衝撃でした。

劇団ノーミーツは、コロナ禍でリアルな舞台が打撃を受ける中、“NO密で濃密なひとときを”をテーマに、キャスト募集から稽古、そして上演まで、演者が一度も会わずに活動するフルリモート劇団として立ち上げられた。広屋佑規氏、林健太郎氏、小御門優一郎氏の3人が主宰。20年5月にZoomを活用して上演された長編1作目「門外不出モラトリアム」は一般チケットが2500円(税込み)の有料で5000人以上、7月から8月にかけて上演された長編2作目「むこうのくに」(上写真)は、一般チケットが2800円(税込み)ながら計7000人以上が視聴する人気ぶり。現在では、フルリモート以外の形でもオンライン演劇の可能性を模索している
劇団ノーミーツは、コロナ禍でリアルな舞台が打撃を受ける中、“NO密で濃密なひとときを”をテーマに、キャスト募集から稽古、そして上演まで、演者が一度も会わずに活動するフルリモート劇団として立ち上げられた。広屋佑規氏、林健太郎氏、小御門優一郎氏の3人が主宰。20年5月にZoomを活用して上演された長編1作目「門外不出モラトリアム」は一般チケットが2500円(税込み)の有料で5000人以上、7月から8月にかけて上演された長編2作目「むこうのくに」(上写真)は、一般チケットが2800円(税込み)ながら計7000人以上が視聴する人気ぶり。現在では、フルリモート以外の形でもオンライン演劇の可能性を模索している

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