楽天モバイルは2021年1月29日、新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI(ラクテン アンリミット シックス)」を4月1日から提供すると発表した。データ通信使用量によって、料金を月額0円から2980円(税別)までの4段階に設定する。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクへの対抗策として打ち出し、ライトユーザーの取り込みを狙う。

2020年9月末の発表から4カ月、Rakuten UN-LIMIT Vは4段階設定のVIへと進化した
2020年9月末の発表から4カ月、Rakuten UN-LIMIT Vは4段階設定のVIへと進化した

66%のライトユーザーを掘り起こす

 楽天モバイルが発表した新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」では、旧プランで一律2980円(税別、以下同)だった月額利用料に、データ通信使用量に応じて料金が安くなる4段階設定が適用された。

 新料金プランはデータ通信量ごとにプランを選択する必要のないワンプランとなっているが、月額利用料はデータ通信使用量が1GB未満なら無料、3GB未満なら980円、20GB未満なら1980円、20GB以上は無制限で2980円となる。また音声通話については「Rakuten Link」アプリを利用すれば、国内通話がかけ放題だ。

新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」の詳細
新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」の詳細

 2020年9月末に「Rakuten UN-LIMIT V」(以下、UN-LIMIT V)を発表したばかりの楽天モバイルがわずか4カ月後に新プランを打ち出したのは、UN-LIMIT Vと同じ月額2980円で20GBまで利用可能なプランを発表した競合3社(NTTドコモ、au、ソフトバンク)への対抗策だ。

 総務省の調査によれば、1カ月当たりのデータ通信量が5GBを超える利用者は全体の34%。残りの66%は5GB以下のライトユーザーだという。楽天モバイルとしては、この層に低価格でサービスを提供することで利用者を獲得するのが狙いとみていい。

新料金プランではデータ通信量を4段階設定にしたことで他社との差異化を図る
新料金プランではデータ通信量を4段階設定にしたことで他社との差異化を図る

 MVO(移動体通信事業者)とMVNO(仮想移動体通信事業者)を合わせた楽天モバイルの利用者数は、20年12月末段階で360万人。同社の山田善久社長はUN-LIMIT Vの発表会の席で「20年末までに契約者数300万人を達成できるかは微妙なところ」と話していたが、想定をはるかに上回る勢いで利用者を獲得している。

 同じ席で発表された、先着300万人を対象にした(月額利用料の)1年無料特典は、すでに220万人以上が利用している。また旧プランの利用者は、改めて申し込みなどの手続きをしなくても自動的に新プランにアップグレードされ、特典である「1年無料」も継続されるとのことだ。

 19年秋に楽天モバイルがMVO事業に参入した際に懸念されていたエリア整備については、21年1月の時点での基地局数が1万1500局超、人口カバー率にして約73.5%となっている。3月には人口カバー率80%、夏には96%に達する見込みで、当初の計画より約5年の前倒しで進行中だという。

23年以降の実現を目指す「スペースモバイル計画」では地理的カバー率が100%になる
23年以降の実現を目指す「スペースモバイル計画」では地理的カバー率が100%になる

(写真提供/楽天モバイル)