創業1823年の京扇子の老舗「宮脇賣扇庵(みやわきばいせんあん)」(京都市)は2021年1月16日、京都本店の隣に扇子を中心としたファッションブランド「BANANA to YELLOW (バナナとイエロう)」をオープンした。使用シーンが限定されがちな扇子をファッションとして捉え、新しい市場を開拓する。

バナナとイエロうの内観。店内の壁は3面鏡張り。ワイヤを什器(じゅうき)として使用し、ディスプレーしている扇子が浮いているようにも見える。鏡をのぞくと、どこまでも空間が続いていくような不思議な世界が広がっている。ブランドプロデュースはGRAPH(兵庫県加西市)、店舗設計は、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO(東京・渋谷)が担当した(写真/星野裕也)
バナナとイエロうの内観。店内の壁は3面鏡張り。ワイヤを什器(じゅうき)として使用し、ディスプレーしている扇子が浮いているようにも見える。鏡をのぞくと、どこまでも空間が続いていくような不思議な世界が広がっている。ブランドプロデュースはGRAPH(兵庫県加西市)、店舗設計は、MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO(東京・渋谷)が担当した(写真/星野裕也)
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 「バナナとイエロう」はリアル店舗のほか公式オンラインショップでも販売し、年間販売目標額は5000万円。メインターゲットは30代後半から40代。

 コンセプトは「夏でも冬でも、フォーマルでもカジュアルでも。もっと自由に扇子を持てるように」だ。洋服になじむファッショナブルなデザインの扇子は、他社からも数多く販売されてきた。宮脇賣扇庵でも現代的なデザインの扇子を取りそろえ、ファッションブランドやライフスタイルショップとのコラボレーション商品も少なくない。

ファッションブランド「アンリアレイジ」の森永邦彦氏とのコラボレーション商品「ANREALAGE 01」1万3200円(税込み、以下同)
ファッションブランド「アンリアレイジ」の森永邦彦氏とのコラボレーション商品「ANREALAGE 01」1万3200円(税込み、以下同)
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画家の大竹伸朗氏とのコラボレーション商品「Shinro Ohtake 01」5万5000円
画家の大竹伸朗氏とのコラボレーション商品「Shinro Ohtake 01」5万5000円
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 バナナとイエロうは、単にデザイン性が高い扇子に特化したブランドではない。扇子は夏のものという固定観念を変えようという試みだ。「暑いからあおぐ」という扇子の機能を生かせる場面は、冬の間はほとんどない。デザイン性が高いだけでは、冬も扇子を持ち歩こうとはしないのではないかと考えた。

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