1967年から開催されてきた米家電見本市CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)が、今年はコロナ禍において完全オンラインで開かれた。参加企業は1700社と昨年の4400社に比べると大きく減ったものの、ビデオ展示に工夫を凝らす企業も見られた。
中でも共通した大きなテーマは「在宅のくつろぎ」だ。LGエレクトロニクスは、冷蔵庫や洗濯機の前面の素材や色を選べるコンセプトを発表。家電がまるで家具のように見え、インテリアの中でスッキリと収まる。大きな家電だけでなく、電子レンジや浄水器などにも適用する。
LGエレクトロニクスの「Furniture Concept Appliances」。家具のように壁に取り付けられており、家電の前面ドアの色や素材を選べる。蒸気で服をリフレッシュする新型家電スタイラーなどがある(出所/LGエレクトロニクスのWebサイト https://lg.com)
サムスン電子も、色や素材の選択が可能なコンセプト「Bespoke」を4ドアの冷蔵庫にも広げ、さらに生活のシーンに合わせてモジュールで組み合わせが可能になるアプローチを披露した。同社はまた最新型の掃除ロボットを発表。室内にある家具やごみを見分けることができる機能をビデオで説明した。
サムスン電子の掃除ロボット「JetBot 90 AI」は、充電ステーションで自動的にごみも捨てる(出所/サムスン電子のWebサイト https://news.samsung.com)
この記事は会員限定(無料)です。
有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
- ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
- ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
- ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
- ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー