全国小売店の販売データを集計する日経POS情報で、2020年12月の来店客千人当たり販売金額の前年同月比伸び率を調査したところ、家庭用品カテゴリーの増加率ランキング11位に「たばこ・喫煙関連用品」が入った。前年同月比12.2%増と高い伸びを見せている。
日経POS情報の家庭用品カテゴリーにおける2020年12月の来店客千人当たり販売金額前年同月比増減率ランキングは、1位「介護・衛生用品」(128.7%増)と2位「家庭医療用品」(64.9%増)が今月も抜け出ていた。介護・衛生用品は、花王「ビオレu 手指の消毒液」やユニ・チャーム「ムーニー おしりふき」、健栄「手ピカジェル」といった消毒液や水解性の不織布商品が中心。家庭医療用品は各メーカーのマスクが上位を占めている。どちらもコロナ禍に入って売り上げが飛躍的に伸び、不動のトップ2カテゴリーになっている。
3位「消臭・芳香・除菌剤」(大幸薬品「クレベリン」など)、4位「台所食器洗剤」(花王「キッチン泡ハイター」など)、7位「清掃手入れ用品」(花王「クイックルワイパー」など)、8位「せっけん」(花王「ビオレu 泡ハンドソープ」など)、9位「住居洗剤(クリーナー)」(花王「トイレクイックル」など)も、コロナ禍で家族と自宅を清潔に保つために売り上げが伸びたジャンルだ。
そんなコロナ禍の影響が色濃い家庭用品のランキングで11位に入ったのが「たばこ・喫煙関連用品」だった。販売金額トップのフィリップモリス「アイコス マールボロ ヒートスティック メンソール 20本」は加熱式たばこ、2位のJT「メビウス・ワン・100's・ボックス 20本」は紙巻きたばこである。
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