日本コカ・コーラとボトラー社などからなるコカ・コーラシステムが2021年2月8日に発売する「からだおだやか茶W」は、記憶力に効果があると認められたGABAを配合している。GABAの機能性のうち記憶力を訴求した国内初の機能性表示食品で、血圧への効果も合わせて訴求し「からだすこやか茶W」のシリーズ品として発売する。

2021年2月8日に発売する「からだおだやか茶W」
2021年2月8日に発売する「からだおだやか茶W」

脂肪以外の中高年の懸念事項に着目

 「からだおだやか茶W」のメーカー希望小売価格は、350mlペットボトルで146円(税別)。脂肪と糖に作用すると訴求する「からだすこやか茶W」のシリーズ品として発売し、ブランドの認知度や信頼性を生かして新規飲用者獲得を狙う。

 コカ・コーラシステムによると、中高年の健康に対する懸念事項の上位5位に「血圧」と「記憶力」が入り、それ以外はコレステロールや中性脂肪、内臓脂肪と脂肪関連になるという。

 また、特定保健用食品(トクホ)や機能性表示食品の無糖茶市場においても約9割の製品が脂肪対策を訴求しており、「それ以外の機能訴求が市場拡大の大きな機会となると捉えた」(日本コカ・コーラマーケティング本部紅茶・機能性茶グループマネジャーの山腰欣吾氏)。

 そこで着目した成分が、記憶力を向上させたり血圧を下げたりするのに役立つと報告されているGABAだった。GABAは野菜や果物、穀物に多く含まれるアミノ酸の一種、ガンマアミノ酪酸と呼ばれる成分で、人体では神経伝達物質として働く。山腰氏によると、機能性表示食品として届け出受理件数1位(日本コカ・コーラ調べ)の身近な機能性関与成分であるが、記憶力を訴求した機能性表示食品は日本で初めてだという。ここでいう記憶力とは、見たり聞いたりしたことを思い出す力を指す。

 コカ・コーラシステムによると、20年は、コロナ禍の影響によるテレワークや外出自粛に起因する運動や対人コミュニケーションの不足により、医師から血圧の高さを指摘されたり、記憶力に対して自信を失ったりしている中高年が増えているという(ネオマーケティング「健康意識に関する調査」20年11月実施)。

 そこで、毎日続けられる健康習慣にからだおだやか茶Wの飲用を組み込んでもらえるよう、発売前からテレビCMやデジタル施策、店頭プロモーションなど大規模なマーケティング活動を実施し、認知獲得やトライアルの最大化を目指す。

(写真提供/コカ・コーラシステム)

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