三井不動産および三井不動産商業マネジメント(東京・中央)は、三井ショッピングパーク各施設に出店する店舗から商品情報を発信するライブコマースを試験導入した。第1回は2020年12月14日で、配信者はタレントの藤本美貴。以降もタレントやインフルエンサーを配信者に起用したライブ動画を半年にわたって配信していく。

三井不動産グループが運営する商業施設の総合情報サイト「MEETS SHOP」でタレントやインフルエンサーを起用したライブコマースがスタート
三井不動産グループが運営する商業施設の総合情報サイト「MEETS SHOP」でタレントやインフルエンサーを起用したライブコマースがスタート

半年間で50~80回の配信を予定

 新型コロナウイルス感染症による外出自粛の影響で、インターネットで買い物をしたりネットコンテンツを自宅で楽しんだりする「巣ごもり消費」が拡大している。これを受けて、実店舗での販売を主としてきた小売業では、EC(電子商取引)へのシフトが進んでいる。今回、三井不動産および三井不動産商業マネジメントが試験導入したライブコマースもその一例で、三越伊勢丹、パルコなど多くの企業が参入しつつある市場だ。

 今回の試験導入は、消費者に「新しいショッピング体験」を提供しつつ、三井ショッピングパーク各施設に出店するテナントとのタッチポイントを増やすのが狙い。ららぽーと富士見(埼玉県富士見市)、ラゾーナ川崎プラザ(川崎市)など、三井ショッピングパークの6施設、約25店舗が半年間で50~80回のライブ配信を予定している。

ライブコマースという言葉の認知
ライブコマースという言葉の認知
マクロミルと翔泳社が2019年7月に実施した共同調査では、ライブコマースの認知度は「聞いたことがある」を含めても21.9%程度だった 出所:マクロミルと翔泳社(MarkeZine)の共同調べ「ライブコマースに関する調査(2019年7月実施)」

第1回の視聴者は約3600人、いいねは1万超

 ライブコマースは、タレントやインフルエンサーが商品情報を伝える動画を配信する一方で、視聴者からの質問にもその場で回答するのが魅力だ。著名人とのリアルタイムのコミュニケーションを体験できるということで人気になりやすく、またWebサイト上の写真やレビューのコメントなどからでは判断しにくい情報を、彼らとのやり取りから確認できるメリットもある。

 ライブ配信者の人選については「すべての要望には応えられないが、基本的には店舗側と相談しながら総合的に判断している」(広報担当)とのこと。

 タレントの藤本美貴を起用し、ららぽーと富士見から「AZUL BY MOUSSY(アズールバイマウジー)」の商品を紹介した第1回は、約3600人がライブ配信を視聴。アーカイブでの視聴まで含めると動画の再生回数は5000回を超え、「いいね」の数も1万を超えた。ライブコマースの実施については、SNSや自社のWebページに加え、POPやポスターなどで店舗でも告知したとのこと。また今後はタレントやインフルエンサーを起用した告知も検討していくという。

2020年12月14日に配信された第1回は、タレントの藤本美貴が埼玉県富士見市のららぽーと富士見でAZUL BY MOUSSYの商品を紹介した
2020年12月14日に配信された第1回は、タレントの藤本美貴が埼玉県富士見市のららぽーと富士見でAZUL BY MOUSSYの商品を紹介した

 ライブ配信中に視聴者が「欲しい」と思った商品は、動画の下部に表示されるリンクから三井ショッピングパークの公式通販サイト「&mall(アンドモール)」にアクセスして購入できる。もちろん店舗に足を運んで買うことも可能だ。

 三井不動産グループでは、ライブコマースの配信を通じて消費者と店舗スタッフのつながりを強固にしていく考え。ライブコマースを新たな販売チャネルとして確立することも視野に、今後は施設数、店舗数ともに増やしていく予定だ。

ライブ配信中に画面下部の買い物かごアイコンをタップすると商品のリンクが表示され、「購入ページへ」をタップすると「&mall」にジャンプする
ライブ配信中に画面下部の買い物かごアイコンをタップすると商品のリンクが表示され、「購入ページへ」をタップすると「&mall」にジャンプする

(写真/ららぽーと・ダイバーシティ東京プラザ オンラインショップ「MEETS SHOP」より)