新型コロナウイルスの「第3波」が列島に広がり、在宅勤務で成果を出すことが改めて問われるようになった。どうすれば目の前の仕事に没頭できるのか。「世界で一番集中できる場所」をコンセプトにソロワーキングスペースを開発するThink Lab取締役事業統括の井上一鷹氏と、コロナ禍でも新サービスを次々とリリースしたウォンテッドリーの川崎禎紀取締役CTO(最高技術責任者)に極意を聞いた。

家庭用の集中ブース「Think Lab HOME」(20年9月発売)は、新型コロナ後の状況を踏まえて開発された
家庭用の集中ブース「Think Lab HOME」(20年9月発売)は、新型コロナ後の状況を踏まえて開発された

その1「最重要インフラは、いすと机」

 在宅勤務で最も重要なインフラとは何か。「いすと机」だと即答するのは、Think Lab取締役事業統括の井上一鷹氏である。

 井上氏は眼鏡メーカーのジンズ(JINS)で、集中力を測定できる眼鏡型ウエアラブルデバイス「JINS MEME(ジンズミーム)」を開発。自らが考える「最高に集中できる書斎」を自宅に構築し、現在はThink Labという「1人で深く考えるためのソロワーキングスペース」をプロデュースする「全集中」のプロだ。

Think Lab取締役事業統括の井上一鷹氏
Think Lab取締役事業統括の井上一鷹氏

 井上氏によると、新型コロナウイルスの感染拡大前から、日本のビジネスパーソンは1日平均6時間半、オフィスチェアに座っていたという。会社の備品として当たり前に使っていたこのオフィスチェアでさえ、理想からはほど遠かった。

 「オフィスチェアは基本的に背筋が強い西洋人の筋骨格をベースにつくられている。僕ら東洋人は背筋よりも腹筋のほうが強いから、腰痛になりやすい。在宅勤務中は移動時間がなく、座っている時間がさらに延びる。ともすれば、布団の中より長く過ごす場所なのに、東洋人のデスクワークに最適化されていないのが一番の問題だ」と井上氏は指摘する。

 では我々は、どんないすを選べばいいのか。長時間座っても苦にならない弾力と通気性を備えていることはもちろんだが、重要視すべきは、座禅を組んだような姿勢になるいすだという。そして座ったときに肘が90度になるように机といすの高さを調整するのがポイントだ。

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