ファミリーマートは2020年12月8日、新商品「クワトロチーズインファミチキ」および「トリプルチーズインポケチキ」の販売を開始した。カウンター商材の売れ筋である「ファミチキ」「ポケチキ」に、男女問わず人気の高いチーズを入れることでクリスマス商戦の集客力をアップするのが狙いだ。

2020年12月8日にファミリーマートが発売した「クワトロチーズインファミチキ」と「トリプルチーズインポケチキ」
2020年12月8日にファミリーマートが発売した「クワトロチーズインファミチキ」と「トリプルチーズインポケチキ」

2種類のチキンでクリスマス需要を狙う

 2020年12月8日にファミリーマートが発売した「クワトロチーズインファミチキ」(税込み230円、以下同)は、4種のチーズ(チェダー、ゴーダ、モッツァレラ、パルメザン)から作った専用チーズを鶏肉と鶏皮の間に挟み込んだフライドチキン。また一口サイズの「トリプルチーズインポケチキ」(5個入り、220円)は、ファミチキとの肉質や食べ方の違いから3種のチーズ(チェダー、ゴーダ、モッツァレラ)を使用したチーズソースを採用している。

 ファミリーマートがチーズに目をつけた理由は、近年のチーズの消費量の増加からだ。農林水産省が20年7月に発表した「チーズの需給表」によると、19年度のチーズの総消費量は前年度比1.5%増の35万8229トン。14年度から7年連続で前年を上回った。また「ベビーチーズ」などロルフブランドのチーズで知られる宝幸(東京・品川)が20年4月に実施したインターネット調査では、15歳以上の男女335人のうち80%以上が「あなたはチーズが好きですか?」という質問に対して「好き」「まあ好き」と回答している。

ナチュラルチーズとプロセスチーズの消費量(2010~2019年度)
ナチュラルチーズとプロセスチーズの消費量(2010~2019年度)
国内のチーズの消費量は増加傾向にあり、チーズが好きな消費者は多い 出典:農林水産省「令和元年度チーズの需給表」

 ファミリーマートでは20年3月にもチーズインファミチキを発売しており、こちらは発売から1週間で150万食以上、2週間で約240万食が売れた。今回のクワトロチーズインファミチキは、チーズを「クワトロ(4種類)」に“進化”させた形だ。一方ポケチキは20年9月のリニューアル以降、プレーン、ホットと併せて数量限定のチーズ味を展開していたが、こちらは鶏肉にチーズ味を付けたもの。トリプルチーズインポケチキではチーズソースを鶏肉で包むことで満足度の向上を図ったという。

 ファミリーマートの担当者によれば、ファミチキの主な購買層は30~40代の男性。これに対し、ポケチキの購買層には女性や子供が多いとのこと。2種類のチキンで幅広い層を狙う戦略だ。

 またファミリーマートでは、ファミチキおよびポケチキと同社のサンドイッチなどを組み合わせたアレンジメニューもTwitterの公式アカウントなどで提案していくとのこと。「インターネットで調べるとファミチキ、ポケチキのアレンジレシピが数多く見つかる」(ファミリーマート広報)。ファミチキをアレンジして食べる人も少なくないことから、ファミリーマートではファミチキバーガーを自分で作れるよう、あらかじめタルタルソースが塗ってあるバンズ「ファミチキバンズ」の試験販売も20年10月に関東の約170店舗でスタートしている(11月には北海道・東北にも拡大)。ちなみにファミチキバーガーは10年ほど前、レモンの酸味を加えたマヨソースとレタスを合わせたものが280円で商品化されたことがある。

従来のファミチキ(180円)とバンズを合わせると268円でファミチキバーガーが作れる。今回のクワトロチーズインファミチキとファミチキバンズの合計は318円
従来のファミチキ(180円)とバンズを合わせると268円でファミチキバーガーが作れる。今回のクワトロチーズインファミチキとファミチキバンズの合計は318円

 なお、今回のクワトロチーズインファミチキ、トリプルチーズインポケチキはともに数量が決まっているため、売り切った時点で販売終了となる。

(写真提供/ファミリーマート)