英国で15万台を売り上げたチョコレートドリンクメーカー「Velvetiser(ベルベタイザー)」が2020年12月、日本に上陸する。カフェで飲むような「バリスタグレード」の本格チョコレートドリンクが自宅で簡単につくれてしまう優れものだ。コーヒーマシンのように、新たな市場を切り開けるか。

自宅で本格チョコレートドリンクがつくれる「ベルベタイザー」
自宅で本格チョコレートドリンクがつくれる「ベルベタイザー」

 冷たい牛乳とチョコレートフレークを入れて側面のボタンを押すだけ。2分半待てば、「ベルベット」のように滑らかな舌触りのチョコレートドリンクが出来上がり──。その名も「ベルベタイザー」というチョコレートドリンクメーカーを、英国発のカカオブランド「ホテルショコラ」が2020年12月中旬に発売する。18年に誕生して以降、英国で15万台を販売したヒット商品だ。

 コッパー(銅色)、チャコール(グレー)、ホワイトの3色展開で、価格は税込み1万円。1800年代のチョコレートポットを模したという取っ手とボタンがあるのみのシンプルな外観ながら、実は無数の味を生み出せる。牛乳以外に、豆乳やアーモンドミルク、カシューミルク、ココナツミルク、ライスミルク、オーツミルクで代用でき、ホットドリンクにもアイスドリンクにも対応可能。「チョコレートムース」や「チョコレートマティーニ」といったアレンジメニューも手早くつくれる。

(左から)コッパー、チャコール、ホワイトの3色展開。長さ218.5×幅119×高さ202.2ミリ。重さ1.1キログラム。ホテルショコラの全店舗と公式オンラインストア、二子玉川 蔦屋家電で扱い、20年11月23日には先行予約を始める
(左から)コッパー、チャコール、ホワイトの3色展開。長さ218.5×幅119×高さ202.2ミリ。重さ1.1キログラム。ホテルショコラの全店舗と公式オンラインストア、二子玉川 蔦屋家電で扱い、20年11月23日には先行予約を始める

 チョコレートフレークは、全15種類。ブロック状のチョコレートを削り、風味を逃さぬよう1杯分ずつ個包装しているのが特徴だ。定番の「クラシック70%」から、タスマニア産のペパーミントを使った「ミント」、ハバネロを加えた「アステカ」、ビーガン(完全菜食主義者)向けの「45% ナッツミルク」までフレーバーは多彩。「カフェラテ」や「ヘーゼルナッツラテ」などラテも味わえる。いずれも1袋250円(税込み)で販売する予定だ。

チョコレートフレークは1杯分ずつ個包装されている
チョコレートフレークは1杯分ずつ個包装されている

ヒントは南米伝統のかき混ぜ棒

 ベルベタイザーは、いかにして生まれたのか。開発したのはホテルショコラと、1945年に創業した英国の老舗高級家電ブランド「Dualit(デュアリット)」である。

 クリーミーなチョコレートドリンクに仕上げるには、かき混ぜて泡立てる必要がある。しかし、泡立てすぎると、口当たりの滑らかさが損なわれてしまう。そこで参考にしたのは、南米に古くから伝わる木製のかき混ぜ棒「モリニーニョ(mollinillo)」だった。デュアリットはこのモリニーニョをヒントに、マグネット式のウィスク(泡立て器)を設計。速度を落としてゆっくりとかき混ぜることで泡立ちを抑えながら、静音性を高めることに成功した。さらに何度も試飲し、最適な加熱温度は68度であると突き止めた。

 ベルベタイザーは冷たい牛乳を内部のヒーターで加熱し、温度が68度に近づいたら自動的にヒーターが切れる。その後もしばらくウィスクは回り続け、残熱を取り込んで68度に達した段階でウィスクの回転が止まる仕様だ。こうすることで牛乳が焦げるのを防ぎ、さっと水洗いするだけで手入れが終わる。

「最適温度」である68度に達するまで自動的にかき混ぜる
「最適温度」である68度に達するまで自動的にかき混ぜる

 本体内側に目盛りがあるため、計量カップも不要だ。ホットドリンクの場合はMAXの線まで牛乳を入れる。アイスドリンクの場合はMINの線まで牛乳を入れ、ウィスクの回転が止まった後に冷たい牛乳をMAXの線まで足して氷入りのグラスに注げばよい。取っ手があるため、片手で持てる。二重構造になっており、加熱中も外側はほとんど熱くならない。実は、細部まで考え抜かれた製品なのだ。