モスフードサービス(東京・品川)が、ハンバーガーチェーン「モスバーガー」で初となるテークアウト専門店をオープンした。狭小立地への出店を検証する実験店舗で、軽減税率導入や新型コロナウイルス感染症拡大の影響などによるテークアウト需要への対応強化を狙う。オープン後の手応えを担当者に聞いた。

モスバーガー初のテークアウト専門店「モスバーガー ヨークフーズ新宿富久店」
モスバーガー初のテークアウト専門店「モスバーガー ヨークフーズ新宿富久店」

 2020年8月にオープンしたテークアウト専門店「モスバーガー ヨークフーズ新宿富久店」は、オフィスビルと住宅地が入り組んだ場所にある食品スーパー「ヨークフーズ新宿富久店」(東京・新宿)内の、通路に面した一角にある。店舗面積は約41平方メートルで標準的な通常店舗の約6~7割と小さい。商品の注文カウンターと受け取りカウンターがあるだけで、座席やテーブルのスペースはない。

カウンターで注文して、できあがりを確認して好きなタイミングで受け取る。ネット注文やUber Eatsによる配達も受け付けている
カウンターで注文して、できあがりを確認して好きなタイミングで受け取る。ネット注文やUber Eatsによる配達も受け付けている

メニューを通常店舗の6割に厳選

 顧客は商品を注文すると番号を渡される。商品が出来上がるとカウンターにある呼び出しボードにその番号が表示されるので、顧客はそれを確認して、自由なタイミングで受け取れる。例えば注文したら隣接する食品スーパーでしばらく買い物をして、帰り際に店舗に寄って受け取ることができる。取材時にも開店直後から親子連れや高齢者などが次々と来店し、カウンターでハンバーガーなどを注文してから、食品スーパーのカゴを手にして買い物に向かっていった。

モニターに番号が表示され、できあがったことを確認できる
モニターに番号が表示され、できあがったことを確認できる

 メニューは、通常店舗の全商品の中から人気の高いものを中心に約6割に絞った。顧客が迷わず選べるようにシンプルなメニュー構成にすると同時に、調理に場所をとったり時間がかかったりするメニューを省くことで店舗オペレーションを簡略化し、省力化することが狙いだ。商品を温かい状態に保つ保温装置は、通常店舗のものより大型で透明のカバーが付いたものを、外から見えやすい位置に置いた。多くの商品を保温できるようにすると同時に、注文した商品が出来上がっていることを顧客が把握しやすくするためだ。

大型でカバーの付いた保温器を設置した。出来たてのおいしさをキープしていることをアピールする
大型でカバーの付いた保温器を設置した。出来たてのおいしさをキープしていることをアピールする

 実験店舗を作った背景には、出店候補地としての狭小立地への関心と、19年の軽減税率制度の導入や新型コロナウイルス感染症拡大の影響による、テークアウトや宅配ニーズの高まりがある。

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