VISITS Technologies(東京・千代田)は大学生と企業を結ぶため、2020年10月21日に「デザイン思考フェス2020」を開催した。大学生のデザイン思考力を育成するためのイベントで、トヨタ自動車やパナソニック、住友商事など大学生のデザイン思考力育成を支援する大手企業34社も協賛し、未来のイノベーターを支援した。次回は10月29日に開催する。

VISITS Technologiesが開発したアイデアを可視化するツール「ideagram」の画面と合意形成アルゴリズムのイメージ。アイデアを相互評価して「目利き力」のある人の評価を重み付けすることで計算を繰り返し、アイデアを偏差値で評価していく。感覚的で評価しにくいクリエイティブの能力を数値化できれば、新規事業の企画や最適な人事配置、採用・研修などへの活用も広がる(画像提供/VISITS Technologies)
VISITS Technologiesが開発したアイデアを可視化するツール「ideagram」の画面と合意形成アルゴリズムのイメージ。アイデアを相互評価して「目利き力」のある人の評価を重み付けすることで計算を繰り返し、アイデアを偏差値で評価していく。感覚的で評価しにくいクリエイティブの能力を数値化できれば、新規事業の企画や最適な人事配置、採用・研修などへの活用も広がる(画像提供/VISITS Technologies)

 VISITS Technologiesは「ideagram」と呼ぶ独自アルゴリズムを開発し、人の創造性を数値(スコア)として表現。これを用いた「デザイン思考テスト」をオンラインで提供している。本質的な課題を発見して解決策を考え出せる人材を発掘するのに役立ち、国内の150社以上で使用実績があるという。

 「デザイン思考フェス2020」では、9月から大学生にデザイン思考テストを受けてもらっており、約1万人が参加して参加者の課題の発見力や解決力を測定。10月21日と29日はスコア上位の大学生を対象にした招待制で、21日はデザイン思考の識者を招いたセッションや、デザイン思考と社会人としてのキャリアについて解説するプログラムなどがあった。

 10月29日はスコア上位者の表彰を行う他、大学生と協賛企業がコミュニケーションをする機会を用意。社会課題やイノベーションについてオンラインで情報交換や交流ができるようにしている。企業にとっては優秀な大学生を探し、長期的に支援ができる。

 今回は富士通や凸版印刷、JT、味の素なども協賛している。

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