紙パルプから特殊な印刷用紙まで幅広く展開する製紙会社の特種東海製紙が特殊紙の新製品「TT-SPARKLE(ティーティースパークル)」を発表した。高付加価値パッケージ向けを狙う。光の加減によって動きのある模様が見え、「ユラユラ」「ダンダン」「ポチポチ」の3種類がある。

特種東海製紙の特殊用紙「TT-SPARKLE(ティーティースパークル)」の加工見本。光を利用して動きのあるパターンを生み出す技術により、高級感のある高付加価値パッケージ向け素材として2020年8月20日に発売した
特種東海製紙の特殊用紙「TT-SPARKLE(ティーティースパークル)」の加工見本。光を利用して動きのあるパターンを生み出す技術により、高級感のある高付加価値パッケージ向け素材として2020年8月20日に発売した

 シルバー系とホワイト系の色と3種類の厚さにより、全18アイテムを用意した。同社が得意とする独特な風合いのある紙がベースとなっており、光を利用して動きのあるパターンを生み出す新技術「D-motion」によって、きらめくような用紙に仕上がっている。

 これまでも「ペルーラ」「きらびき」といった金属質の輝きを持つ“キラ系特殊紙”は、同社の人気の定番銘柄だった。一方、TT-SPARKLEは既存の紙に共通パターンを加飾することで、ベースとなっている紙の模様によってパターンの印象が変わるという効果が生まれるようにした。パッケージなどの立体物では、使い方次第で個性が際立つだろう。

 紙にエンボス加工をして高級感を演出する一般的な加工方法に比べ、新しくエンボスロールを製作するコストや期間が抑えられるため、将来的には、ロットにとらわれず特注の専用デザインに対応できる体制も考えられる。

環境問題から紙器へのシフトに期待

 想定しているメインターゲットは、ブランディングで差をつけたい化粧品や食品、宝飾品、電子機器などの業界だ。同社は、国内のパッケージ市場規模は2019年の4兆9819億円から23年には5兆1393億円まで膨らむと予測している。レジ袋が有料化されたような環境問題への対応を背景に、樹脂製の梱包材が紙器へシフトすることへの期待もあるという。

 開発を手掛けてきた特殊素材事業本部では、20年4月にパッケージ企画本部を新設して今回の新商品に臨んだ。初年度の売り上げ目標は1億円、3年目までに5億円を目指す。

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