Instagramが注目の新機能「Reels(リール)」をリリースした。最大15秒の短尺動画を投稿できる機能で、競合はもちろんTikTokだ。リールを開始した狙いやTikTokとの違いについてInstagramプロダクト部門の責任者、ヴィシャル・シャー氏に話を聞いた。
Instagramにあることが最大の強み
Instagram(インスタグラム)は2010年10月にサービスを開始し、16年8月に24時間で消える「ストーリーズ」、18年6月には長尺動画「IGTV」と、ユーザーが表現したいコンテンツに対応する機能を提供してきた。そして20年8月5日(米国時間)、短尺動画を投稿するための新機能「リール」がリリースされた。
リールは音楽やAR(拡張現実)カメラエフェクトを施した、最大15秒の短尺動画を作成、シェアできる機能だ。ダンスや歌、パフォーマンスなどをInstagramのクリエイティブツールで編集し、公開できる。公開先は発見タブに新設されるリール専用のスペースとフィード(通常の投稿)、プロフィールのリールタブだ。19年11月にブラジルでテストを開始し、20年5月にブラジルに加えて、フランス、ドイツ、インドでテストを行った。そして今回、日本、米国を含むグローバルでの提供を開始した。
音楽付きでエフェクトが利用できる短尺動画といえば、中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)が提供する「TikTok(ティックトック)」が思い浮かぶだろう。現在、米国での事業展開が危ぶまれており注目を浴びているTikTokだが、Instagramはどの程度TikTokを意識しているのか。
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