2015年にオーストラリアのシドニーで創業し、17年日本に上陸した寝具のD2Cブランド「コアラマットレス」が急成長している。20年6月期の売上高は前年比400%を見込む。国内外の家具チェーンが激烈な戦いを繰り広げる中、サステナブル(持続可能)な物づくりで旋風を巻き起こしそうだ。
サステナブルなものづくりにこだわり
オーストラリアの2人の元ラガーマンが開発したコアラマットレスは、けがをしたときに寝具を見直したことが創業のきっかけだったという。「市場にある寝具を片っ端から購入し、体験して分かったのが、寝る人のことを本当に考えたマットレスの選択肢が少ないこと。さらにショッピングの際、購入者に無駄な負担を負わせる仕組みになっていた」と販売を手掛けるKoala Sleep Japan(コアラスリープジャパン、東京・港)のPR担当者は話す。
そこで2人は「良質なものを身近に手軽に気持ちよく」を目指してマットレスの開発に取り組んだ。サービスも顧客目線を徹底し、創業1年目でオーストラリアの顧客満足度No.1マットレスに選ばれ、2年目には売上高30億円を突破した。寝具業界が抱える課題の解決に、商品とサービスの両面から取り組んだのが大きな成功要因といえる。
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