アプリに特化して広告を配信するドイツのネットマーケティング会社Applift(アップリフト)が、日本市場に攻勢をかける。2015年に日本市場に進出済みだが、19年6月にドイツの企業グループの傘下に入ったのを契機に、20年4月に日本法人代表を新たに招き、仕切り直しを図る。当面は、広告を配信する媒体を広告主に全面開示する「透明性」を武器に、日本市場への浸透を目指す。

Applift JapanのWebサイト
Applift JapanのWebサイト

 ここ数年、ネット広告の世界では、特に広告主が大量に広告を配信した場合、ブランディングの視点から見てマイナス効果が生じるWebサイトやアプリ、自社のターゲットとは全く関係のないWebサイトやアプリなどに広告が露出。その結果として広告主のブランドが毀損したり、広告の効果がリポートよりも実際には低下したりするケースが多発していた。広告主からすれば、こうした意図しない配信先(媒体)に広告が露出する事態はできるだけ避けたい。

 そこでアップリフトは、日本で事業を展開する際、広告主に対する「透明性」を武器とする。「ネット広告を今後も成長させるためには開示が必要」と納得してくれるアプリ運営会社からの協力を得て、広告主に対して、広告を配信する媒体(アプリ)の配信面を全てにわたって開示するのだ。開示できないアプリには広告を配信しない。

アップリフトが提供するネットワーク広告管理画面のイメージ(写真提供/Applift Japan)
アップリフトが提供するネットワーク広告管理画面のイメージ(写真提供/Applift Japan)

 現在は、配信面の開示に同意した多数のアプリを媒体として抱えるアドネットワークに、広告主からの依頼を受けて広告を配信するネットワーク広告サービスが主力。20年春からは、アプリの配信面に特化した、広告枠と出稿したい広告を瞬時にマッチングするRTB(リアル・タイム・ビッディング)で広告枠を買い付けるトレーディングデスクサービスも開始した。

 多数のDSP(デマンド・サイド・プラットフォーム)とSSP(サプライ・サイド・プラットフォーム)を通じてどこに広告が配信されるかを事前に追いきれないことが多いWebサイトでのRTBとは異なり、配信面が開示されるアプリに特化したRTBなので、透明性が担保された広告配信になるわけだ。

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