新型コロナウイルス感染症の影響で開業を再延期していた「エースホテル京都」が2020年6月11日、ソフトオープンした。米エースホテルとしてはアジア初。同社は独特なデザインや地域コミュニティーを取り入れた、ライフスタイル型ホテルの草分け的存在。京都でもそのコンセプトが生かされている。

隈研吾氏監修により建築デザインされた「エースホテル京都」。伝統的な木組みやルーバーを多用し、京都の街の景観との調和を図っている。杉の骨組みや織物のようなクリンプ金網など質感のある素材を採用。ホテルエントランスには伝統的な和を感じさせる深い軒下を設けた
隈研吾氏監修により建築デザインされた「エースホテル京都」。伝統的な木組みやルーバーを多用し、京都の街の景観との調和を図っている。杉の骨組みや織物のようなクリンプ金網など質感のある素材を採用。ホテルエントランスには伝統的な和を感じさせる深い軒下を設けた

誰でも出入り自由。地域に開放されたロビーフロア

 エースホテル京都は、NTT都市開発が再開発を手掛け、同日オープンした複合商業施設「新風館」の核テナントに当たる。建築デザインは隈研吾氏が監修、内装はエースホテルの長年のパートナー、米コミューンデザインが担当した。グランドオープンは2020年後半を予定している。

1926年竣工の旧京都中央電話局の建物をリノベーションした「新風館」の核テナントとしてエースホテルがアジア初進出。烏丸通り側(右)の保存棟と、中庭を囲んで建つ地上7階建ての新築棟からなる
1926年竣工の旧京都中央電話局の建物をリノベーションした「新風館」の核テナントとしてエースホテルがアジア初進出。烏丸通り側(右)の保存棟と、中庭を囲んで建つ地上7階建ての新築棟からなる

 新風館は1926年に建築された旧京都中央電話局をリノベーションした商業施設で、地下2階から地上7階建て。そのうちエースホテルは、烏丸通りに面した保存棟の2階と3階、新築棟の2階から7階を占める。保存棟と新築棟をつなぐ渡り廊下からは、京都の坪庭を思わせる中庭やレストランの屋上テラス席が見渡せ、歴史的建築物ならではの趣を味わえるのが魅力だ。今リニューアルでは、新たに地下2階が京都市営地下鉄の烏丸御池駅に直結。新風館の1階物販ゾーンとホテルのロビーがつながり、雨天でもぬれずにホテルに移動できる。

 エースホテルが多くのファンを集める理由の1つが、地域に開放されたロビーフロアの存在だ。誰でも自由に出入りでき、音楽ライブやアートイベントも行われる。ホテルとゲスト、地域コミュニティーをつなぐ交流拠点でもある。

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