NTTドコモとドコモ・インサイトマーケティングは2020年5月27日、携帯電話ユーザーの位置情報を利用した人口分析サービス「モバイル空間統計」の一部機能を一般公開した。日本全国の各地で500メートル四方の人口分布を色分け表示する。同サービスを個人ユーザーが利用できる形で公開するのは初めて。

500メートルのメッシュで24時間前までの人口分布の変化を表示できる。前年のデータとも比較できる
500メートルのメッシュで24時間前までの人口分布の変化を表示できる。前年のデータとも比較できる

 地図上を500メートルのメッシュ(四方)に分割し、人口が少ない地域を水色、多い地域をオレンジや赤で表示する。統計データはほぼリアルタイムで、最短で約1時間前のデータを参照できる。画面左上のスライドバーを動かすことで24時間前までの推移を表示するほか、前年の同時期に集計したデータに切り替える機能もある。検索欄に地名を入力し、表示する地域を変更することも可能。日本全国をカバーする。

 6月上旬には機能を拡張し、1200カ所でその場所にいる人の性年代や居住エリアの統計データも参照できるようにする。居住エリアは、その周辺地域に住んでいる人か、都道府県外からの来訪者か、といった分析をグラフで示す。

 サービスはWebページ上で公開し、パソコンやスマートフォンで表示できる。利用料は無料。

飲食業や観光業の参考にも

 これまでモバイル空間統計は企業向けサービスとして提供してきた。個人ユーザーも利用できる形で公開するのは初めて。新型コロナウイルス感染拡大の予断が許さない状況が続く中で「個人が行動の計画を立てる、あるいは混雑を避けることで不安を払拭するために活用してほしい」(ドコモ・インサイトマーケティング)として公開に踏み切った。外出自粛の影響を受けている飲食業や観光業の参考情報として活用されることも想定する。21年3月までの公開を予定している。

 モバイル空間統計は、国内約7800万台(2019年3月時点)、訪日外国人約1200万台(19年実績)の携帯電話ユーザーが基地局に接続するときの履歴データを使い、人口分布を解析する法人向けのサービス。プライバシー保護のため、ユーザーの個人情報を排除した統計情報のみを扱う仕組みとなっている。性別や年齢層ごと、観光地にどこの居住地から集まっているかといった分析もできる。

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