キャリア相談に写真撮影代行、ダイエットサポート――。これらは新型コロナウイルスの感染拡大後に、スキルシェアサービスの「ココナラ」でニーズが上昇した分野だ。自分の“技能”を売買できるココナラを通して、withコロナ時代に求められるスキルのニーズを読み解く。

オンラインを使ったスキルシェアサービスの「ココナラ」
オンラインを使ったスキルシェアサービスの「ココナラ」
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激増「転職・キャリアの相談」は伸び率2279%

 スキルシェアサービス大手のココナラ(東京・品川)が、個人のスキルをネットで売買できる「ココナラ」を開始したのは2012年7月。20年4月現在の登録者数は150万人、累計のサービス取引件数は420万件に上る。約200カテゴリーを扱い、もはや売っていない“スキル”を探すほうが難しいくらいだ。ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスとは異なり、自分で商品をパッケージ化して販売できるのが特徴といえる。

 そんなココナラに異変が起き始めている。20年3月半ばからサービス出品数が伸び始め、4~5月は1日当たりのサービス(スキル)出品数が、19年12月と比較して約2倍の水準を維持している。ココナラの広報担当・柳澤芙美氏は、新型コロナウイルスの影響についてこう話す。

 「家の中での需要が増えている他、大手の法人がデータ処理を依頼するなどの動きが目立つ。また行政書士がYouTubeに投稿する販促用アニメーションの作成を依頼するなど、今までYouTubeなどに手を出さなかった領域の方がココナラを利用している」