東京駅八重洲口に直結する「東京駅一番街」内に建設中の商業施設「東京ギフトパレット」の概要が2020年3月27日発表された。近隣のオフィスワーカーの需要を狙って高級デリ(総菜)などを扱うのが特徴の1つ。当初の開業は6月上旬だったが、緊急事態宣言の解除を待ってオープン日を再調整する。

「ネコシェフ」の商品イメージ。商品1個あたりの単価は200~250円。想定客単価は2000円程度
「ネコシェフ」の商品イメージ。商品1個あたりの単価は200~250円。想定客単価は2000円程度

目玉は「チーズを使った2つの新ブランド」

 東京ギフトパレットがオープンするのは東京駅八重洲北口1階。これまで土産物売り場「トウキョウミタス」とJR東海ツアーズがあった区画を拡張して開業する。全33ブランドが出店予定で、うち5つは新ブランド。特に注目を浴びそうなのが、東京駅の定番土産「東京ばな奈」を手がけるグレープストーン(東京・中央)の「MEISTER Cheese(マイスターチーズ)」と、同じく東京駅で人気の菓子「メープルマニア」を手がけるシュクレイ(東京・港)の「ネコシェフ」だ。

 「マイスターチーズはイタリアンスイーツ、ネコシェフはフルーツをベースにしたスイーツだが、いずれもチーズを使っているのが特徴。ここ数年、近隣商業施設のグランスタや大丸東京店などでチーズの菓子が次々と発売され、『東京駅といえばチーズ』というイメージを持つ人も多い。新しいチーズのスイーツが求められているという実感がある」と東京ステーション開発営業開発部ギフトパレット推進課の三和幸司氏は話す。

「高級デリ」で近隣オフィスワーカーを狙う

 また、東海キヨスク(名古屋市)の新業態「プレシャスデリ東京」も出店。コンビニとしての機能を備えつつ、クイーンズ伊勢丹ブランドのグローサリーやパン、総菜なども扱う、“やや高級”路線の店だ。この路線を目指したのは「新幹線利用者に加えて、近隣のオフィスワーカーの弁当需要を狙ったため」(三和氏)。

 東京駅一番街の地下1階は「キャラクターストリート」や「東京ラーメンストリート」など観光客から人気の店舗が中心。だが、1階の利用者は近隣就業者が多いという。さらに、東京駅八重洲口は現在再開発の真っただ中で、駅前には22年夏をめどにオフィスやホテル、バスターミナル、小学校などが入る地上45階建ての複合商業施設が開業予定だ。そこで「近隣で働くオフィスワーカーが増えることを見込み、東京ギフトパレットのラインアップを考えた」(三和氏)。

 以前あったトウキョウミタスは旅行や出張土産を中心に展開していた。だが、再開発をきっかけにオフィスや友人、知人への手土産需要を強化したいと考え、バウムクーヘンで知られるクラブハリエ(滋賀県近江八幡市)の新業態やオーガニックスイーツなどを扱う「カドーナチュール」のギフト専門店を誘致した。具体的な商品名や価格はまだ公表していないが、「従来のバラまき型東京土産よりも単価は高めの予定」と三和氏は話す。

 当初の予定では20年6月上旬に開業予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、20年4月末現在、工事が中断している。政府の緊急事態宣言が解除された後、日程を再検討して開業日を確定するという。

(写真提供/東京ステーション開発)


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