2020年夏、米サンフランシスコを拠点とするb8ta(ベータ)の「体験型店舗」が日本にも登場する。好立地の店舗に低コストで商材を展示できる体験型店舗は、スタートアップ企業や、D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)ブランドにとって飛躍の場となり得るか。b8ta日本法人のトップに聞いた。
米国発の体験型店舗サービスが日本に進出
米国で多数の「体験型店舗」を展開してきた米b8ta(ベータ)が日本に進出、有楽町電気ビル(東京・千代田)と新宿マルイ本館(東京・新宿)の2店舗をオープンする予定だ。b8ta Japan(ベータ・ジャパン、東京・千代田)カントリーマネージャーの北川卓司氏は「新型コロナウイルスの影響でオープンのタイミングが難しいが、2020年の夏が目標」と話した。
b8taの収益モデルは、商材を展示する区画(約60×40センチメートル)を月額(税別30万円前後)で貸し出すサブスクリプション型で、来店客の回遊分析など詳細なマーケティングデータを出品者にフィードバックするのが特徴。これは、小売業者やメーカーに向けたB2Bサービスであることから「RaaS(リテール・アズ・ア・サービス、サービスとしての小売り)」と呼ばれている。体験型店舗の目的は商材の販売ではなく、来店客に「発見と体験」を提供することだという。
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